世界コスプレサミット2010 優勝はイタリアチーム!!

世界各国に広がるコスプレ文化を通じて国際交流を広げようと、
今年も世界コスプレサミットが、愛知県名古屋市で開催された。
テレビ愛知が主催するこの大会は、各国から選ばれた代表が自
慢のコスプレを、コスプレの聖地日本で披露したのだ。


優勝したのはイタリア。 
毎年現地で開催されるROMICSで、難関な予選を勝ち抜いて
きた若者たちが、当時任天堂のゲームソフトで人気を盛り上げた
ゼルダの伝説 を披露し、見事頂点に立った。


日本のアニメは世界的にみて最も評価が高い文化。
とにかく世界中で放送されるアニメの実に65%以上が日本の
アニメで占められているからだ。

日本のアニメが、これほどまで世界から評価される最たる理由と
して、やはり充実したストーリー性がある。
さらにキメ細かな躍動感や音響効果についても見逃せない。
日本のメディアは自国の文化について、なぜか誇り高く報道しな
いが、アニメやコスプレといった評価は、英国のビートルズや、
米国のハリウッド映画と比較して全く遜色ない。

間違いなくグローバルスタンダードを確立している。


特に欧州ではずいぶん前から日本のアニメファンが多い。
フランスでは視聴率67%を記録した「ドラゴンボール」を筆頭に、
スペインでは「マジンガーZ」が視聴率80%を記録。
さらに「UFOロボ グレンダイザー」は、一時的にも100%の記録
を達成した週があったという。
グレンダイザーは、中東イラクでも超人気アニメのひとつだった。
毎週放映時間になると、街中にいた子供たちの姿がパタッとい
なくなったとか。。


一体これらの視聴率がどれだけ凄いのか?
視聴率80%というのは、98年フランスW杯の決勝戦の視聴率
と同じだという。
マジンガーZ」でいえば、本家本元の日本でも30%をやや超
えるくらいだった。


フランスでは子供向けDVDの10%が、日本のアニメで占めら
れており、TVは年間を通して50タイトルも放送されている。
またドイツでは「美少女戦士セーラームーン」が一番有名だ。
さらに「名探偵コナン」も21世紀になって大ヒットした。
私が5年前に行ったオーストリア旅行時、土曜日だったと思うが、
朝の8時から「Dr.スランプ アラレちゃん」を放送していた。
不思議な感覚を覚えたものだった。
イタリアでは「北斗の拳」も有名だ。
今でもこのアニメはイタリア国民に愛されている。


アジアではここ最近、私はインドとミャンマーを旅行してきたが、
こちらでも日本のアニメを繰り返し放送していた。
インドでは、「ドラえもん」や「忍者ハットリくん」、そしてさらに
ちびまる子ちゃん」や「あさりちゃん」まで紹介されていた。
日本文化不毛の地とまで言われているインドが、インターネット
やCATVなどで徐々に拡大しているようだ。
さらにミャンマーでは、「ジャングル大帝」といった70年代初頭の
懐かしいアニメまで. . . 。
こういった発展途上国ではやや古いアニメが多い気がした。


ここ2、3年はユーチューブといった動画サイトが誕生し、世界
中で日本のアニメや特撮が紹介されている。
もちろん誰でも無料で観れることから、今後はこういった日本の
ソフトパワーが一層注目されていくに違いない。
実際欧州では、アニメといえば自然に日本アニメのことを指す。
わざわざ、日本の... という修飾語をつける必要がないそうだ。

(皮肉にも日本アニメをパクってきた国のアニメは酷評されてる)


現在世界中で最も人気なアニメは、
NARUTO」 と 「ONE PIECE」。

一方特撮ではウルトラマンシリーズが中南米での人気が根強く、
地元のスペイン語に吹き替えられて沢山投稿されている。
米国では初代ウルトラマンを繰り返し放映していたが、中南米
諸国では、ウルトラセブン以下のシリーズも放映された。
評価はいうまでもなく大好評だ。


政府では自民党が政権時代に、事業費117億円をかけて計画
されていた 『 アニメの殿堂 』 が話題になったが、民主党政権
なった今、残念ながら建設中止が正式に決まってしまった。
無駄なハコモノよりよっぽどマシだと思っていたのだが。。
しかし日本の文化がどんどん注目されていくという流れは今後も
変わることはない。
民間だけでなく政府も国を揚げて、環境分野と同じく、一層の普
及を目指して欲しいものである。



 ★シティアライアンス 代表兼 「ヒルザー・ドットコム」 運営者