ガイトナー米長官が日本を素通りする理由。

米国ガイトナー財務長官が、今月31日から来月月2日まで中国
を訪問する。
今回の金融危機対応や、夏に開く予定の「米中戦略・経済対話」
について中国側と意見交換するという。


米国債を最も多く保有している中国だから当然のこと。
ご挨拶廻りはもっともだ。
しかし今回の訪中に際し、日本を訪問する予定はないという。


現段階で米国債2位の日本であるが、去年の8月までは保有額が
1位であった。
いくら1位の座を中国に抜かれたとはいっても、依然2位。
世界からみれば、米国債のような将来ジャンク債になるとわかっ
ていても、無礼極まりない。


しかし向こうからみれば、今後の日本訪問はうまみがないと考え
ているのは確か。
大きな理由としては日本に対して、今以上の金(マネー)を取り入
れる可能性がなくなったと考えているのだろう。

その他の根拠として、


・今年の総選挙で民主党が政権につくから。
民主党自民党のようなお人よしではなくなる。
民主党米国債の円建て切り替えを考えている。
民主党前党首の第七艦隊発言。
・以前ヒラリーに会わないという発言でも、少し腹が立っていた。
・残り僅かになった自民党政治家に、もう会う必要がなくなった。


3〜4年後には今以上のどん底に陥る米国経済。
果たして今でも敵視政策を維持している中国に対して、話し合い
がうまくいくかどうか・・・。


個人的な感想として、最後の頼みは日本しかないということです。



 ★シティアライアンス 代表兼「ヒルザー・ドットコム」運営者