韓国現代自動車がウォン安で利益増(1)

韓国の現代自動車が発表した09年7〜9月期決算で、純利益が
過去最高の約750億円となった。
前年同期に比べ3.7倍もの急増。北米や新興国での販売増化に
加え、通貨ウォンが依然として安値圏で推移したこともあって、
収益を押し上げたものだ。


世界の自動車大手の苦戦が続く中、比較的安定した品質と低価格
により各国でシェアを拡大している。
中国やインドなどの新興市場や、政府支援で市場が拡大している
韓国自身での販売増も大きく寄与した。


そして米国JDパワー社が発表した09年の「新型車評価」では
現代の高級車 『ジェネシス』 が第1位に選ばれたのだ。


しかしここで忘れてはいけないことがある。
利益や知名度は大きく伸びたようだが、会社が得る純利益につい
ては全く掲載されていない。
内部のエンジンは三菱自動車の技術を取り入れているし、
車体そのものを組み立てる工作機械はすべて日本製だ。

こういった点は韓国メーカーが誇る半導体や携帯電話にもいえる
こと。


とくに韓国の自動車は日本市場ではひどく敬遠されている。
品質や燃費も日本車と比べると劣り、また日本市場においては
ブランドイメージも弱く、さらにはリセールバリューの薄さや、
信頼性の低さ・アフターサービス面での不安などの理由だ。


06年には1651台、07年には1223台の日本国内登録数
があったのだが、ついに08年の登録台数は、たった501台。
4桁にも達しない結果となってしまった。
このことからも現代自動車は日本市場からの撤退も考慮するよう
になり、海外営業本部は日本市場に対する広告やマーケティング
活動を中断してしまった。
よって同年上半期には日本法人の従業員の半分をリストラしたと
のことである。



 ★シティアライアンス 代表兼 「ヒルザー・ドットコム」 運営者