地上デジ日本方式(ワンセグ対応) コスタリカに続きパラグアイも決定

総務省は、南米パラグアイ地上デジタル放送で日本方式の技術規
格を採用したと発表。
ハイビジョン放送と移動端末向け放送(ワンセグ)を同時提供でき、
起伏の多い、山間部でも電波障害が少なかった点が評価されたようだ。
海外で日本方式を採用するのは、今のところすべて中南米諸国。


2006年6月にブラジルが地デジの日本方式を決めた後、09年4月に
ペルーが続いた。
その後も同年8月にアルゼンチンが、翌月9月にチリが、そして10月
にはベネズエラも採用を決定。
今年に入って3月にエクアドルが決め、先日5月26日にエクアドル
採用を決定した。
そして今回のパラグアイが決まったというわけだ。


日本政府や総務省は、今後も日本方式の拡大を目指していくと意気込ん
でいるが、実際のところ採用の余地はもうそれほど多くはない。
南米でいうと、残すはボリビアくらいなもので、コロンビアやウルグアイ
はすでに欧州方式を採用している。
中米諸国の場合は、ニカラグアグアテマラキューバ、ドミニカ、そ
してハイチといった小国ばかりだ。


アフリカ諸国や中央アジア、中東の場合はどうか。
アフリカはエジプトやリビア南アフリカケニアといった主要国は
すでに欧州方式を採用している。
アフリカも東部を中心に山間部の多い地域があるが、こういった国を
中心に拡大を広げていって欲しいものだ。


中央アジアの場合は、まだどこも採用していない。
パキスタンもまだ取り入れていない状況だ。
中東諸国は、サウジアラビアとイランは欧州方式を採用している。


やはり近日中にはボリビアが日本方式を決めるだろう。
アジアもフィリピン大統領が去年10月に、日本方式を真剣に考えてい
るといった発言をしている。


少々蛇足だが、中南米はアジアや欧州だけでなく、日本のアニメや
特撮が大変人気である。
こういった国民からの絶大な支持も、日本にとって追い風となってい
ることは間違いない。



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