東北関東大震災 東電の計画停電でマスコミ各社の失態が始まった。

やはりマスコミによる大地震の教訓は生かされていないのか??


1995年に起こった阪神・淡路大震災では、早くも発生後の2日目には、
“ もし東京で同じような地震が起ったら、どのくらいの被害が出るか ”
といった報道を繰り返し、国民から大顰蹙を買った件だ。
先日のブログで投稿した通りである。


ところが今回も被災地域や被災者そっちのけで、原発の爆発や東京電力
計画停電ばかり報道し始めているのが気がつく。
一体全体、どこに視点や重点を置いているというのか?
首都圏では週明けになっても公共交通機関のダイヤの乱れが続いている。
仕事に出かける人は大変だ。
予定通り出勤できたとしても、通勤帰りの足が乱れてしまうと翌日の予定
が狂ってしまうからだ。
しかしだからといって、東電側に怒りの矛先を向けるのは筋違いだ。


14日の計画停電では予定通り実施できた地域もあるが、その反面で、
予定通り停電しなかった地域もあった。
TVはこぞって、“ 振り回された ” というインタビューをしきりにお茶の間に
流している。
しかし筆者もイチ国民として感じざるを得ないのだが、そもそも役所や企業、
一部の自営業者ならわかるが、一般市民や住人全員が全ての計画停電
についてきちんとチェックしているわけではない。
自分たちが住んでいるエリアが、どこのグループに属しているかは知らな
いか、もしくは把握できていない人は多いのだ。
だがその一方でマスコミ各社はきちんとチェックしている。
だから本当に停電するのだろうか. . . ? というスケベ心が起ってしまい、
映像入手のため、その地域に駆け足で向かうのだ。


もうひとつ。  この計画停電におけるグループ分けにおいても、新聞や
オンラインからは調べれるが、TVでは詳しく紹介していない。
自分達の親会社である新聞については、キチンと普段から購読していろ...
とでも言いたいのか!?
往生際が悪いというのはこのことだ。
しかも東電は事前に、「電気の供給が需要を上回る場合に限り」 といった
前置きをちゃんとしている。


マスコミの低レベルはあいかわらず堅調だといえよう。
何が何でも自分たちのせいにはせず、他人や他社に怒りを向ける。
一般の社会的感覚からみれば、われわれに情報を伝える側の責任もある
ハズだ。
全てにおいて、相手が悪い という企業姿勢のようである。
どこかの国と同じではないか!
未曾有の大災害が勃発し、緊急事態のもとで少しでも予定が狂ってしまう
とこのザマである。
マスコミこそ冷静になれ!! といいたい。


さらに地震そのものより、原発計画停電のことばかりの映像に移行さ
せている。
現地の被災地や救援隊の活動内容などについて、少しずつソッポを向け
始めたのがわかるだろう。
計画停電が全てにおいてうまくいかなかった理由は、関東一帯の国民が
今回の事態を深刻に受け止め、節電を心がけたからである。

その証拠に私が住んでいる東京新宿では、12日から今日に至るまで、
繁華街の店や百貨店といった大型店で臨時休業をしていたり、普段より
照明を暗くするなどの節電をしていたのだ。
交通機関のダイヤの麻痺で、いつも通りの人はいなかったこともあるが、
こういった助け合いの精神は、さすが日本である。


少なくとも読者の皆さんは、自分自身を見失ってはいけない。


 ★シティアライアンス 代表兼 「ヒルザー・ドットコム」 運営者