中国がIMFに資金を差し出さない理由。

去年11月に開催された金融サミットでは、日本はIMFに9兆円を拠出
することで合意しました。
これはIMFが現在保有する資産の4分の1を出したことになります。


これだけの巨額資金を日本が出せる理由として、金融機関が相対的
に最も優れていることもありますが、やはり外貨準備高の多さです。


日本が保有する外貨準備金は、約100兆円。
つまり10分の1程度は余裕で出せるからという理由もあるでしょう。


ところが現在、日本以上に外貨準備高を誇る国があります。


言うまでもなく「中国」です。
その額は日本の2倍に相当する200兆円! 驚くべき多さです。


しかし中国は前回もそうですが、次回の金融サミットでも、IMF
もちろん、当国からも直接資金を出そうとする気配がありません。
なぜでしょうか?


いろいろ考えられますが、やはり今回の世界的な大金融危機
‘他人事(ヒトゴト)’ではないという事情です。


日本以上に輸出に頼っている中国は、先進国の需要が低迷したこ
とで、安物を中心に輸出する企業が続々倒産。
当然のこと民間企業に融資していた銀行には不良債権が発生します。
その額は数字は定かではありませんが、中途半端ではありません。


なんと専門家の見通しでは、中国の不良債権額は‘米国以上’。


中国四大銀行(中国銀行中国工商銀行中国建設銀行中国農業銀行)
は、各銀行の不良債権額は3%程度だから安心だ・・・ と述べて
いるようですが、実際のところは40%も膨らんでいるという見通し
を海外のメディアがこっそり報道しています。


やはり信頼性のあるデータを公表しようとしません。
中国らしいといったらそれまでですが。。


厳しいのは地方銀行も全く同じです。
なんと中国は 地方銀行もすべて国有銀行。
考えてみれば、中国で銀行が倒産したという報道を聞いたことがあり
ませんね。


もうこれでお解かりでしょう。
こういった巨額な不良債権を抱えた地方銀行を助けていくためにも、
外貨準備金がこれから必要になっていくのです。
海外を援助する余裕なんて、これっぽちも無いのです。


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