米国債を全く持っていない2つの大国

今回の金融危機で次第に紙くず化していくのが、米国債とドル


つまりこの両金融媒体を山ほど持っている日本と中国が、今後ど
のような方向性を示しながら処理していくのかが問題となってき
ます。


中国の共産党と違って、日本のほうは半年後に政権が交代するわ
けですから、小沢か岡田の民主党で、一定の処理を進めていくこ
とは間違いないでしょう。


為替市場から考えてみると、大幅な円高は不可避となりますが、
資源を大量に輸入している日本にとっては、円高政策に転換でき
る良いきっかけが持てます。


一方中国の方も、人民元の切り上げによって国際的な地位も向上
することになります。


さてこの日中と対照的に、米国債を全くといっていいほど持って
いない大国が欧州に2カ国存在します。 
その国とは、


フランススペイン です。


2008年6月現在、上位30位にも入っておらず、フィリピンやコロン
ビア、チリより保有額が少ないという現状です。
(というよりランキング圏外なので、ゼロの可能性もあります。)


本当に、偉い!


過去の両国における政治的情勢が大きく反映されているのでしょ
うが、大きく損失を被っている日中と比べれば、損失額もゼロ。


今は緊急的な資金調達のため、やや円安傾向が続いていますが、
今後しばらく落着きを取り戻せば、ドルは血を見ることになるで
しょう。


 ★シティアライアンス 代表兼 「ヒルザー・ドットコム」 運営者