世界的茶番 米銀のストレステスト

米国の1000億ドル規模の大手銀行を対象に、現在ストレステ
スト(健全性審査)というのが実施されている。


米国政府は審査対象の銀行に対し、なぜか結果を開示しないよう
に要請していて、個人や機関投資家への情報提供に消極的な姿勢
を示しているのです。
このことについて国民や業界から批判的な見方が噴出しています。


一体、このストレステストとは何ぞや・・・?


わかりやすく言えば、
“ 自社が、金融市場での不測の事態が生じた場合などを想定し
たシミュレーションを事前にやっておくテスト ”

ということのようですが、何となく胡散臭い感じがします。
いまいちベールに包まれた秘密のテストといったものでしょう。


さらにこのストレステストは、
外部の第3者機関が調査することはありません。
あくまでも自社が自社のテストを調査するというものです。


ハッキリ言って、唖然・呆然するものです。
開いた口が塞がらない とはこのことでしょう。


自社の金融資産や債務状況を自身が調査して、誰が本気で正直な
報告をするというのでしょうか?
例えば、


“ 自社のバランスシートを綿密にチェックした結果、今後も存続
を続けていくために、5000億ドル程度の援助が必要という結
果になりました。政府殿、どうかよろしくお願いいたします。 ”


こういうふうにバカ正直に申告する金融機関が現れるだろうか?


ハッキリいって単なる時間的先延ばしに過ぎないということだ。
最初に記載した通り、政府自体がディスクロージャーをするな
と言っているのである。


ストレステストの情報開示日は、5月4日。
もう今の時期、欧米の投資家は騙されることはない。
いくら楽観的な結果をもっても、一定の株価下落と円高は避けら
れない運命にあるといえます。



 ★シティアライアンス 代表兼「ヒルザー・ドットコム」運営者