世界的茶番 英米国債のトリプルA

英国経済が今年1−3月(第四半期)に、1979年以来最大の
マイナス成長となったと発表しました。
30年ぶりの下落幅です。


英国債市場では2年債相場が上昇し、週間ベースでは2月以来で
最大の上げ相場となったからです。
そしてムーディーズは、英国が今回の大幅な財政悪化によって、
「Aaa」の格付けを失うリスクを指摘したようです。
(インチキ格付け会社がいまさら何を偉そうに. . . )


30年ほど前・・・、私は年齢的に覚えていませんが、英国はこ
のころIMF管理に敷かれていました。
1976年、英国は第2次世界大戦以降、西ヨーロッパでは初め
IMFから緊急融資を受けたのです。
まさに断腸の決断だったに違いありません。


英国も今回の金融危機で当時の状況と似ているというわけです。
私が言いたいのは、金融危機が起こった前後ならまだしも、
今なお英米国債の信用格付けが、トリプルAということ。


まさに両国の政治的覇権の思惑が続いています。
歴史的に経済的制覇を達成したエゴが働いているからでしょう。


しかし世界中の専門家や会社は、もう見かけだけの評価であるこ
とは、重々承知しています。(英米自身も含め)
将来的思考からみても、ダブルAどころかシングルAも維持でき
そうにありません。


とてもこんな国債は誰も買う気にはなれません。
莫大な公的資金注入で、両国の国債増発は避けられませんから、
信用度はガタ落ちになります。
まさに現在の両国における通貨事情と同じです。


英国は保有している金貨を売り払ってしまい、2年以内にも再度
IMFのお世話になりそうです。
米国は3〜4年後と予想します。



 ★シティアライアンス 代表兼「ヒルザー・ドットコム」運営者