フィアット GM欧州部門の買収意図とは

イタリア自動車メーカー最大手フィアットは、自社の自動車部門
に、クライスラー以外に、ドイツのオペルや、米GMの欧州部門
を統合すると表明した模様です。


今後米国政府やGMと本格的な交渉に入る予定。
そして実現すれば年間販売台数で600万台以上となって、世界
第3位のフォルクスワーゲンとほぼ並ぶ規模になるといいます。


なぜ今回フィアットクライスラー以外に、オペルやGMの欧州
部門の提携や買収に走ったのか?


昨日、私のブログで、
GM破綻後の提携をトヨタが引き受ける. . 内容を投稿しました。
クライスラー程度ならまだしも、GMのような世界2位のマンモ
ス企業をフィアットが買収できるはずがありません。
完全破綻後なら可能でしょうが、まだGMは事実上破綻していな
いのです。


フィアットが金融機関からのスムースな資金調達を可能にする為. .


間違いではありませんが、それ以上な効果を密かに狙っているで
しょう。
私は以下のような意図を見出しています。


一旦、GMのイチ部門を買収して、その後トヨタに売却する。


フィアットの経営者も馬鹿ではありませんから、いつまでもGM
の破綻処理に耐えられるとは思っていません。
さらに規模的な面や環境、技術面でも、最終的にはトヨタしかな
いだろうと考えているはずです


まぁフィアットとしては、一時的な買収やその後の売却にしても、
同じく一時的な株価上昇対策にはなることでしょう。



 ★シティアライアンス 代表兼「ヒルザー・ドットコム」運営者