衝撃! 米国債を大量売却していた英国。
去年6月世界的な株価・原油の急落、そして円高が一気に発生
しました。個別にみてみると、
・08年6月の日経平均株価は 13,000円台。
ここから急降下し、10月下旬には7,162円。
・同じ時期のNYダウ平均株価は 11,000ドル台。
ここから急降下し、11月下旬には 7,552ドル。
円相場も例外ではありません。こちらは急騰。
・08年6月の円ドル相場は 110円台。
ここから急伸し、12月中旬には87円台。
さらに原油も同じ頃に急降下。
・08年7月の原油価格は 147ドル台。
ここから急激な落ち込みで、12月中旬には32ドル台。
これら同時期に起こった出来事を調べてみたところ、ある国の
米国債大量売却という事実があったのです。
その国とは、
英国 と ノルウェー です。
英国は08年6月まで米国債を2,790億ドルを保有していま
したが、翌月には一気に2,200億ドル以上も売却しました。
ノルウェーも08年6月まで米国債を433億ドルを保有して
いましたが、翌月には一気に400億ドル以上も売却。
米国発の金融危機というのは確かに間違いではありませんが、
この危機を一気に広げていったのは、この2ヶ国でしょう。
というより、
もともと保有額が大きかった英国といっても過言ではありません。
英米はお互い友好(同盟)国なはずですが、今回の金融危機にお
ける英国の事情は、血が噴き出すほどの痛みだったようです。
カナダも1年前の3分の1にまで保有を減らしています。
これらのことについて、海外の方では定かではありませんが、
日本のメディアはTVも新聞も全く報道されませんでした。
どうやら米国債問題の報道タブーは、各国同じ事情のようです。
(少なくとも売却については)
その後は中国をはじめインドや香港、台湾、そしてアイルランド
まで米国債を買い増していったため、ある程度の小康状態を保て
ることができました。
しかし最近になって米国債保有額世界第4位のロシアが、売却
するという話になって、今後も予断を許さない状況が続きます。
★シティアライアンス 代表兼「ヒルザー・ドットコム」運営者