東京の生活費世界一位は名誉なこと。

コンサルタント会社マーサーが発表した09年の世界主要都市の
生活費番付では、最近の円高が大きく影響し、東京がトップ、
さらに大阪が2位になったという。
まだ今年の半分が終わった時点で09年の生活費を算出するとは、
まだ早い感じがするので、タイミング的にいかがなものかと思った。


一般的に為替相場から算定するのは致しかたない。
しかし実際の感覚から考えてみると、とくに通貨が暴落した欧州
は輸入する農産物や資源が高くなるわけだから、現実的にインフレ
となったことは確かなハズ。
一方日本の場合は円高で輸入品が安くなっていったのは事実。
今後も一層の円高が進行してくることは確実だが、この点を考え
ても、これからもずっと東京が生活費一位となってしまうのか?

なかなかこの辺の議論は誰も行おうとしない。


さて最近では一躍有名になった『ミシュランガイド東京日本語版』
が2年前に発行されたことはご存じのとおり。
代表的なものとしてレストランの評価を星の数で現すことで知られ
るレストランやホテルガイドとして世界に知られている。


07年11月21日に、改訂版の「ミシュランガイド東京2009」
が発売されましたが、素材の鮮度と品質、調理技術の高さと味付
けの完成度、オリジナリティ、コストパフォーマンス・・・。
さらにクオリティを保つ料理全体の一貫性. . .などというミシュラン
の厳しい基準で評価されるガイドブックだ。


その結果、「3つ星」がパリの10店に次ぐ8店だったのを始め、
150の掲載店全てが「1つ星」以上を獲得し、東京の星の合計は
191となったのである。
他都市と比較しても、パリの97、ニューヨークの54を大きく
上回った。
特徴的に和食店や寿司屋が3つ星を取得した初めての例だった。
このことからミシュランガイド総責任者、ジャン=リュック・ナレ
は、「東京は、世界一の美食の町である」と語ったことは有名。


つまり私が言いたいのは、こういった世界一のグルメ都市に選ば
れたことから、必然的に食生活の高さについて、世界中の人から
ポジティブに評価されているわけだ。
決して悲観的や消極的に考える必要はないと思う。


一般庶民が真っ先に考える、安ければいい. . という発想や次元で
はないことを理解すべきです。



 ★シティアライアンス 代表兼 「ヒルザー・ドットコム」 運営者