中国外貨準備、初の2兆ドル突破が何?

中国の外貨準備高が4月末時点で2兆ドルを初めて突破したと発表
した。
6月末時点では2兆1316億ドルまで拡大しているという。
最近のドル安傾向でユーロや円建て外貨準備のドル評価額がふくら
んでいるうえ、中国経済が相対的に堅調なことから、外貨が流れ込
んでいるためという。


さらに世界で2位の日本の外貨準備高は6月末時点で1兆191億
ドルと、中国の半分以下の水準であることも忘れず追加で記してい
る。


このことについてはほぼ事実だろうから異論は全くない。
しかしこれが日本にとって何だというのだ。

中国の通貨は世界で使われている国際決済通貨(ハードカレンシー)
ではない。
貿易額や国際取引が増えている中国が、他の先進国通貨をたくさん
持つことは当たり前だ。
人民元は国際舞台では信用されておらず、しかも使えないからだ。


しかし日本は違う。
円という通貨を持っているため、国際決済でも幅広く使えている。
さらに将来性については、ユーロの次に台頭するだろう。
(ちなみにドルは紙屑になる)


外貨準備は何かあった時、一種の保険のようなものと思えばいい。


逆の言い方をすれば、日本の外貨はあまりにも多すぎるのだ。
欧米では1兆ドルもの外貨準備なんて持っていない。
非常に少ないのが現状だ。
しかしなぜここまで日本の外貨が膨大になってしまったのか?


一言でいえば、意図的に米国を支えてきたということだろう。
今の自民党や官僚は、戦略的な野望を持っていないからだ。
情けないにも程がある。
今年、米国債を全額円建てにするという民主党政権になれば、ドル
は一気に70円台になるだろう。
ちょうど欧米の9月危機が訪れる時期と重なるからだ。



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