2010W杯南アフリカ大会に黄色信号か?

来年サッカーW杯が開かれる予定の南アフリカ
会場となるスタジアム建設に従事している作業員7万人以上が先日、
賃上げを求めてストライキに突入したという。
大会を1年後に控え、5つのスタジアムと関連プロジェクトの完成
に大幅な遅れが出る可能性が懸念されている。


G20メンバーの南アフリカは現在、大変深刻な不況が続いている。
治安の悪化も昔から一向に改善されていないのが現状。
むしろ昨今の経済悪化の影響で外国人を狙った犯罪は増加の一途だ。


今年2月下旬、英国のエコノミスト紙で、南アフリカ新興国
うち、最も破綻の懸念が強い国のひとつと挙げている。

(その他の新興国ポーランドと韓国)


去年開催された北京オリンピックも、当初はスタジアムの建設が遅
れ、予定通りの開催が危ぶまれていた。
しかし中国の豊富な資金とメンツが功を奏して、ストライキにも入
らずに無事終わった。
金融危機が起こった直後ということも、タイミング的に良かったの
だろう。


しかし南アフリカの場合は簡単ではない。
資源以外はこれといった産業はなく、今後ますます深刻になる世界
的不況を考えれば、真っ先に波及が広がる国のひとつだろう。
外貨も十分保有しているとは考え難い。
またアフリカ人特有のノンビリ感も手伝っているかもしれない。


考えたくもないが、南アフリカは来年W杯開催前に、IMF管理に
入っている可能性が高い。



 ★シティアライアンス 代表兼 「ヒルザー・ドットコム」 運営者