日銀、韓国銀行と通貨スワップの延長決定


16日、日本銀行と韓国銀行は、両中央銀行間の通貨スワップ協定
について、期限を3カ月延長し、2010年2月1日までとすることで
合意した模様だ。韓国側が同日発表した。


日韓両国は昨年12月、世界的な信用市場の機能不全が深刻化する
なか、円とウォンのスワップ協定の規模を約1兆8200億円と、従来
予定の2700億円から大幅に拡大した。
これで期限の延長は、スワップ協定の規模が拡大されてから2回目。
今年3月にも両国は期限を半年間再延長し、10月30日までとして
いたのだ。


さて今回延長の理由として韓国銀は、
“ 最近見られる景気回復にもかかわらず、世界の経済や金融市場には
なおも不確実性が残っている ” というものだ。
これは何を意味するかというと、日本との協定が終了すれば、ただち
に国家破綻の道に突き進むということである。


何度も言うが、通貨スワップには 「限度」 と 「期限」 がある。
現在韓国通貨のウォンは、世界的なドル安から、やや通貨高になって
いるが、これは輸出に大きく頼っている韓国として当然の行為だ。
現在日本や欧米諸国は景気の落ち込みで輸入を減らしている為、韓国
として景気の悪化が今後ますます進むと予想されるからだ。


ここ最近韓国をはじめとした発展途上国は、輸出を促進させるため、
ドルを介入している。中国も例外ではなく、逆にこちらは最近ユーロ
を積極的に介入している。
当然のこと日本円がジリジリ安くなってきている。


だからといって今後、韓国の安泰はまずあり得ないと言っていい。
来年の2月は、今以上の世界的な2番底が訪れることになろう。
その理由というのは、やはり米国発の金融危機が再来するからだ。
そうなれば韓国ウォンは、再度暴落し始めるものと思える。
その結果、日本の対応としてはスワップの終了か、再々々延長とな
るのだが、これでは韓国の誇り高いメンツもあったものではない。


やはり日本は新政権になって、アジア重視の鳩山首相が一度の延長を
認めたことになった。(通貨スワップは政府でなく日銀であるが)
年間3兆円の貿易赤字を日本に貢いでくれる韓国に対し、なかなか背
を向けることはできないのであろう。



 ★シティアライアンス 代表兼 「ヒルザー・ドットコム」 運営者