米国債 日、露、英が買い増し。中は横ばい

8月、各国の米国債保有状況が発表された。
特徴的な点は、これまでは保有を増やしている国と減らしている国
があり、バラツキがあったのだが、今回はほぼすべての国が減らし
ていない点だ。
ただし買い増しをしている(保有を増やしている)国は、わずかしか
ない。


驚いた点は、ロシアが30億ドル以上も増えていた。
米国と政治的な敵対国から、最近ずっと売却し続けてきたロシアが、
7月と比べ、20億ドル以上も増やしてきたのだ。
日本は70億ドル、英国は60億ドル、香港も90億ドル増やした。


ちなみに米国自身の買い手は、政府ではなく、企業といわれている。
最近FRBが積極的に購入しているが、まだ大部分は民間企業だ。
来年には確実に米国債バブルが崩壊する。
この返り血を浴びるのが基本的に保有が多い国や企業である。
日本は急激な円高程度だけで済むだろう。


日本はそれほど必要性がないのに、長年米国から言われるがまま
に購入してきたのだが、他の国はそうではない。
自国の経済成長を上げるために、米国債や他の外貨をどんどん増
やしていく必要性があったのだ。


住宅(不動産)バブルの次は、こういった債券バブルが訪れる。
その悲劇は中国といったBRICs諸国に壊滅的な影響をもたらす。
今の英国も例外ではない。



 ★シティアライアンス 代表兼 「ヒルザー・ドットコム」 運営者