青色・白色発光ダイオード(LED)で世界をリード

日本が誇る省エネ技術は、自動車や原子力発電だけではない。
日常生活に最も密着しているといわれる “照明” の分野でも
世界を圧倒的にリードしている。
家庭内(屋内)で利用されるものだけに、公共的な要素があり、
一人一人の生活には絶対的不可欠なものである。


照明ではこれまで従来通りの白熱灯や蛍光灯に代わり、LED
といわれる発光ダイオードに注目が集まっている。
これは与えられた電気が光に変わる特殊な構造と技術を持った
半導体である。


ご存じの方が多いと思うが、1993年に日本人科学者によって、
青色LEDが開発された。
そしてその後、96年に再び日本企業が白色LEDを開発したこ
とから世界中へいっきに広まったのだ。
このことから日本企業のLEDシェアは、世界の過半を占め
るまでになった。
 


現在は毎年のように利用の幅が広がり、携帯電話や信号機だ
けでなく、鉄道の案内表示や自動車のヘッドライトにも使われ始
めている。
さらに07年、ソニーが照明以外としてパソコンのディスプレイ
として販売を開始し、注目を集めたことは記憶に新しい。
そしてこのたびシャープが、住宅向けのLEDを使ったダウンラ
イトを発表したのだ。
以下LED照明のメリットは大きく分けて3つある。


・従来の白熱灯より40倍の寿命
・従来の白熱灯より7分の1の消費電力
・小型化や薄型化が可能で、デザインの自由度が高い。
 


今は少々値段が高いが、日常生活に欠かせない白色LEDの
市場は、08年の402億円から、13年には4000億円以上と、
10倍の規模に成長すると予測されている。


全般的に省エネ技術は日本のお家芸となるのは間違いない。
今後世界中で環境意識が広がることから、日本の一人勝ちが続い
ていくことだろう。



 ★シティアライアンス 代表兼 「ヒルザー・ドットコム」 運営者