中国経済 共産党政府による企業統計粉飾決算と疑惑(1)

ついに2007年秋には中国の不動産バブルは弾けた。
とにかく中国が成長を続けるための前提条件として、
“ 米国や欧州の消費市場が永遠に拡大し続ける ” というのが
最たる条件だ。
そういったありえない想定に立っていたため、今日のように成り
立たなくなってしまったということだ。


それは中国がしょせん、資本主義や市場経済のルールをきちんと
理解していなかったという点だろう。
実際に中国の経済統計は矛盾だらけであることは述べたが、これ
は西側諸国のさまざまなシンクタンクによって指摘されている。


09年第一四半期が前年同期比6.1%の成長を発表したのだが、
石油需要が3.5%も減っていることが判明した。
エネルギー需要がマイナスになって、経済があれほ成長するなん
て、通常ではあり得ないとIEA(国際エネルギー機関)が調査後
に伝えた。


この指摘によって中国政府は、現在の環境改善をはじめとした
国内要因を理解していない! と、真っ向から反論。
また増え続ける外貨準備高に関しても、西側諸国では 「負債」
とみなすべき項目も組み込まれており、明らかにおかしい
. . .
と疑問を呈したのだ。
ところが2007年夏の金融危機後は、力強い伸びは全くなく、
あっけなく崩壊することになった。


スイス最大の投資銀行であるクレディ・スイスの研究員は、
中国経済は09年4月から大幅に冷え込んで、電子産業と百貨店
の落ち込みが低迷。原材料産業と電力も落ち込んでいると話した。
また08年春から底を打って回復しているということについて、
一部の部門では逆に一層落ち込んでいると指摘した。



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