中国経済の実態と見通し 2010年には崩壊から破綻も?

中国経済については極めて悲観的だ。
2010年から11年にかけて経済は破綻状態となり、社会不安
も拡大し泥沼化する可能性がある。


国民は経済が全て、金儲けが全て、、という心理に変わりがない。
よって経済の破綻や収縮は、そのまま社会秩序崩壊へとつながる。
中期的には政治変動も起こるかもしれない。


確かに2009年の春頃からいくつかの明るい指標が見られる。
しかしそれは、あくまで “いくつか” に過ぎない。
それまでの反動によって底に達したという見方が一般的だ。
(これについては先進国も同じかもしれない)
しかし中国経済はあくまでも輸出に大きく頼ってきた体質である
ことから、米国や欧州経済がこれからどん底に陥ることを考えて
も、中国経済の回復はとてもあり得ない。


現在株価などの指標が上がってきた理由は、公共投資による拡大
だ。つまり道路や橋を作るといったものである。
どこの国でもそうだが、公共事業はすぐに指標にあらわれる。
しかしこれは雇用に直結するが、貧しい国民をすぐに中間層に上げ
ることはない。


中国は貧富格差が世界的に激しい一方で、中間層が少ない。
外資証券会社の調査ではせいぜい2500万人程度だという。
日本人の中産層と比較しても、まだまだ5分の1という。
しかも日本製といった高級品を買い求める能力がある富裕層とな
ると100万人程度。割合は0.1%に過ぎない。


社会不安はこれから一気に増えるだろう。
2005年には政府統計で9万件の暴動が起こったという。
現在は余裕で10万件を超えていると思われる。
しかも政府の隠ぺい体質を考えると、内陸部の小さな暴動を含め
れば年間数十万件に達している可能性がある。
それも最近の暴動は突発性と凶暴性が高まっているという。


暴動が増えれば頼みの外資が逃げていく。
中国経済はさらに収縮し、それが失業者を増やし、暴動を起こす
といった悪循環にはまっていくのだ。
今年はまだいいほうだが、来年以降は地獄に陥るだろう。
しかしそれでも世界に向けて報道されることは少ない。



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