三菱自動車のプジョー、シトロエン傘下は、電気自動車か

三菱自動車は、仏の自動車大手「プジョーシトロエン・グループ」
の傘下入りを検討していることが明らかになった。
現在、協議中であることを認めた上で、今後は出資比率や提携内容等
を詰める最終段階に入る見通しだという。
両社ではロシアにおける共同事業や、プジョーシトロエンへ環境対
応車で業務提携を行っており、より一層の関係強化により新たな自動
車連合の形成を目指す模様だ。


5年前、「リコール隠し」 により経営的に大打撃を受けた三菱自動車は、
当時傘下入りしていたドイツの 「ダイムラー・グループ」 から離脱。
さらに昨今の景気低迷による販売不振が重なり、厳しい経営状況に置
かれている。
三菱自動車単独での生き残りは難しいとの判断から、50%以上の出資
受け入れも容認する意向である一方で、過去のダイムラー・グループと
の提携失敗や、三菱グループの影響力をどの程度維持していくのか等、
交渉の行方は紆余曲折が予想されます。


プジョーシトロエングループ側の意図とは?


仏自動車にとって三菱自動車との提携は、三菱側が得意とする
環境対応車の技術を取り入れたいのだろう。

リコール隠しにより、業績ではなく、信用面でガタ落ちになってしま
ったことがある。これは仏側も当然のこと承知の上だ。
今回それでも、一度破綻寸前になった自動車会社と組むことは、最近の
エコカー対策で取り残されたくないという仏側の思惑がある。


世界での販売台数も、まだまだ三菱は多くない。
プジョーシトロエンは、ディーラー数においても多く占めている。
こういったことも魅力的なのかもしれない。



 ★シティアライアンス 代表兼 「ヒルザー・ドットコム」 運営者