韓国の外貨準備高 推移は世界6位でも相当部分が不良債権化!?

韓国銀行(中央銀行)が発表した12月末時点の外貨準備高は前月比
9億ドル減の2699億9000万ドルとなった。
前月比での減少は同年2月以来10カ月ぶりという。


しかし最も外貨準備が多かったといわれる2年前(2007年末)
の2662億ドルと比べてもまだ多く、韓国の経済規模から考えて
も、この額は少ない額とはいえない。


それにしても韓国はここまで外貨準備を保有しながら、なぜいまだ
に日本や米国に対してスワップ固執するのだろうか?
なんとなく怪しい雰囲気に包まれてしまう。
大きな疑問のひとつだ。


実は韓国政府は、1年半前から保有する外貨準備の内訳を公表し
ていないことが判明した。
はっきりとわかるのは、米国財務省が公表している米国債保有
データだけである。
韓国が保有している米国債は最新のデータで、422億ドル。
これは目下のところ、安全な投資商品である。
(今後は当然リスクが付きまとうが. .)


ところが米韓通貨スワップ終了によって、韓国が返済を要する額が
300億ドル。
つまり、2700億ドル − 300億ドル = 2400億ドル。


しかしこれで安心してはいけない。
昨日のブログでも投稿したように、短期対外債務がかなりある。
その額は1800億ドル。
そして、2400億ドル − 1800億ドル = 600億ドル。
実際に自由に使える資金が、たったこれだけに減ってしまった。


要するに、この600億ドルの債権内容が不明なのである
1年半前の公表データも元に推移してみると、やはりというか、
米国のインチキ住宅債権に手を伸ばしているのだ。
それは、ファニーメイフレディマックといったGSE債。
そしてジニ―メイだ。
後者のほうは政府保証がついているが、前者2社は保証されてい
ないのは承知のこと。
今売却しても全額償還できないほど腐り切っている債権だ。
これは日本とて同じこと。
中国に次いで2番目に多く買っている。


つまり韓国にとって完全に流動性が保たれているのは米国債
ジニ―メイ債、さらに外貨の現物といったものだけ。
本来ならどこの国でも同じなのだが、韓国の経済危機を考えると、
外貨金額自体が小さすぎるのだ。
日韓通貨スワップが仮に2月1日で終了となると、さらに200
億ドルを日本に返済しなければならない。
これが韓国の明暗を大きく分ける出来事になるのだ。
仮にタッチの差で純債務に陥らなくても、ウォンは瞬く間に大暴
落を起こし、あっという間に経済危機が訪れることになるのだ。


これは韓国だけに限らないが、2008年9月7日に、米国政府
の管理下におかれたGSE債の2社の換金価値は、20%前後に
なったといわれている。
非情にも今年の3月に米国発の世界恐慌が再びやってくる。
そのあおりはモロに韓国に襲いかかり、1997年12月以来の
通貨危機が韓国を襲うことになるだろう。



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