韓国の短期対外債務が1800億ドル! 米韓通貨スワップ協定終了で.

米国と韓国間で締結されている通貨スワップ協定が、米国側の意向
で今年2月1日で終了することが事実上決まった。


韓国の通貨危機(IMF入り)の再発を防ぐために寄与した韓米通貨
スワップ協定は、15カ月間で幕を閉じることになる。
韓米通貨スワップ金融危機の真っ最中だった200810月30日
に、韓国銀行が米FRBにウォンを預ける代わりとして300億ドル
の供給を受ける内容で締結された。
しかしながらその後も韓国の通貨危機が収まらない状態が続き、
翌年4月と10月、2度に渡る協定の延長をしてきたが、ここにきて
韓国ウォンの上昇と外貨の増加によって、延長を打ち切ったという。
いうまでもなく、米国側の意向だ。


最新データとして、韓国の外貨準備高は2708億9000万ドル。
しかし満期1年未満の短期対外債務は1800億ドルもある。
差し引きで事実上使える金額は約909億ドルだ。
この909億ドルの中から、米国から借りてきた300億ドルを
返済しなければならない。
つまり残すところ、600億ドル程度しか残らないのだ。
一瞬にして、08年秋に起こったリーマンショック後の通貨危機
再び韓国を襲ってしまうということだ。


しかし1年前と比較して、対ドルでのウォン上昇と外貨の増加を考え
ると、今回の米韓の通貨スワップが終了したとしても、即、破綻する
ことはないとみられる。
問題は、日本(日銀)とのスワップ協定だ。
米国と同じく期限を2月1日に定めている。

その日本は、まだ期限を延長するか打ち切るかは決めていない。


日本が米国と同じく期限を2月1日にしたのは、ウォンの
暴落をタイムラグで阻止し、韓国に極力負担をかけないよ
うにするため、韓国に対する日本側の配慮といえる。
 


さて2月1日の期限まで、もう1カ月を切っている。
この3週間程度で円高ドル安が一気に加速することが予想されるた
め、当然のことながらウォンも対円で下落していくだろう。
こうなると韓国は日本から借りていた金額以上の返済を強いられる
ことにつながる。
日本からの借入額は200億ドル。日本が延長しないことになれば、
600億ドル − 200億ドル = 400億ドル。
この額しか残らないのだ。
しかも為替変動で最後までどうなることかわからない。
韓国の正念場は再び戻ってくることになるであろう。



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