米銀の破綻 新たに6行! 今年は400行以上が破綻の見通し。

今週は米銀の閉鎖が新たに6行増え、今年は早くも15行に達した。
いずれも巨額融資の損失が大きな理由だ。
閉鎖された銀行は以下の通り。


 ◇ ファーストナショナルバンク・オブ・ジョージア
 ◇ フロリダコミュニティバンク
 ◇ マーシャルバンク
 ◇ コミュニティバンク・アンド・トラスト
 ◇ ファーストリージョナルバンク
 ◇ アメリカンマリンバンク


FDICは、現段階で問題がある銀行は552行にも上ると指摘し
ている。
去年2009年は、いったん景気の底を打ったが、今年は再度の
悲劇が待ち構えていることだろう。
注目すべき最短時期は3月だ。
このわずか一ヶ月間程度で、数十行の銀行が一気に破綻するおそれ
があるのだ。


中小銀行が扱っている住宅ローンは、主に富裕層向けだ。
そして地元の商業用不動産への貸し出しである。
こういった信用のある債権の焦げ付きがどんどん増えている。
一方でサブプライムは、巨大銀行や投資銀行が主に扱っていたので、
07から08年にかけて一気に破綻した。
消えた企業名はもはや説明するまでもないだろう。


先日のブログでも投稿したが、この3月に大型金融機関の破綻が起
こる可能性が非常に高いのだ。
たとえ実態的な破綻が起きなくても、中小銀行の破綻数は爆発的に
増えるだろうし、これまでずっと隠してきた情報が明らかになるか
もしれない。
個人的な予想としては、AIGやシティ・グループなどだ。
GSEといった政府系住宅金融機関の可能性もある。


いうまでもなく欧州経済も一気に噴火してしまうだろう。
さらに中国と米国の政治的な緊張も、これまで以上に高まるかもし
れない。もう火種は燻っている。
欧州諸国の方は、あくまでも実体経済のさらなる落ち込みだ。
一方で米国は実体経済はもちろん、米国債の売却が徐々に始まって
いくだろう。つまり外的要因が大きく含まれている。
きっかけを作りだすのは、中国とロシアだ。
さらに友好国である英国も、08年6月以来の全米国債売却に走り
出す可能性も否定できない。
当然のこと、こういった連鎖悲劇は新興国にも波及する。


今年の世界経済はこれまで以上の金融ショックが待っている。



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