ギリシャ経済状況は最悪 公務員ストライキで旅客機運航も停止

史上最悪の財政危機に直面しているギリシャで、国内公務員数千人
が給与の凍結や賞与削減策に抗議するため、24時間のストライキ
に入ったようだ。
航空管制官もストに加わり、首都アテネなどを離着陸する旅客機の
運航が現在全面的にストップしている模様。
今回のストは約30万人加入の公務員労組が呼び掛けたという。


アテネの消息筋によると、国鉄は間引き運転状態となり、公立学校
や公立病院、役所の業務までも一部で麻痺している。
同市内では抗議デモも続発している。


ユーロ圏ではスペインやポルトガルなどの周辺国の財政も悪化。
今年中にはベルギーの財政悪化も議論されるだろう。
ユーロ圏以外のEU全体の信認に傷が付く懸念が高まり、早急な救
済に乗り出す必要に迫られている。


ドイツではギリシャの支援に前向きであるが、フランスでは逆だ。
フランス関係筋は、ユーロ圏諸国は現時点でギリシャの支援をめぐ
る合意はできていないと表明した。
この関係筋は匿名を条件に 「現時点で合意はできていない」 と語った
という。
ユーロ圏の2大国が真逆な考えを表明していることは、ギリシャ
財政赤字やそれ以外の債務が、予想以上の悪化を示しているといえ
るものだろう。


IMFによる支援も検討されているが、もし支援が実行されたら、
これはギリシャだけの問題では済まなくなる。
ユーロ通貨圏全体に波及することだ。
いうまでもなく、ユーロの暴落を意味する。
ユーロの苦しい経済情勢は、まだまだ底を打っていない。
ある意味、景気の回復基調を見せている日本とは正反対だといえる。


私は以前から、「3月危機」 を何度もブログで記載してきた。
欧米の大型金融機関が突発的に連鎖破綻してしまう可能性がある。
しかし今回の3月危機は、イチ金融機関ではなく、国家の可能性も
否定できない。

とうとう第2、第3のアイスランドが視野に入ってきた。



 ★シティアライアンス 代表兼 「ヒルザー・ドットコム」 運営者