中国経済の実態と今後の見通し 現状は崩壊・破綻だが嘘が蔓延る(1)

今年1月、中国不動産バブル崩壊の影響はドバイよりも千倍も危険だ
とする文章が、米NYタイムズに掲載され、話題となった。
このことは中国のオンライン統計でも掲載された。
中国の不動産と株の資産バブル崩壊が心配されているのだ。
このことは中国スポークスマンも発言していることから、非常に警戒す
べき課題になりつつある。


すでに住宅平均価格と、勤労者家庭の平均年収との倍率を計算すると、
一般的に安全なレベルとされる6倍をはるかに超えて、20倍近くまでに
達している
というのだ。
このままの状態が続けば、不動産を購入した勤労者家庭は将来に住宅
ローンを返済できなくなる恐れが高く、商業銀行のバランスシートに
巨額の不良債権が生まれるハメになることは明らかだろう。


現在の中国では、ナント一般国民も専門家も不動産価格は上がること
があっても下がることはないと考えている。

家計の需要が強いから・・・、というのがその理由のようだ。
しかし富裕層はすでに高額な住宅を購入している為、今後返済が焦げ
付くことも十分あり得る。


09年11月には、香港のある不動産物件が単位面積あたりの価格が
世界最高記録を更新したと発表している。
20年前の日本を思い起こせば、不動産価格が長期にわたって上がり
続けることは不可能である、ということは明らかであろう。


世界中が不況に苦しんでいる中、中国だけが年率8〜9%も成長する
ことは、どう考えても尋常な話ではない。
輸出の割合は4割まで達しているのに、日米といった輸出の割合が低
い国より成長できるなんておかしいのだ。


近代国家の基礎はまさしく 「統計」 にあるといわれる。
統計は国家や地域の実態を映し出す基礎資料であり、古くから徴税や
兵役を課すために土地や人口の調査が行われている。
もちろん現代に入っても、次年度の予算編成や投資を行う上での貴重
な指標となるため、その結果には正確性が求められる。


しかし今更言うまでもないが、中国における統計は全くあてにならない
場合が非常に多いのだ。



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