日本の長期金利が低下 債権価格上昇で海外から幅広く購入される。

長期金利が7年ぶりの水準に低下し、1%割れが視野に入ってきた。
指標となる新発10年物国債の利回りは、ついに1.020%をつけた。
昨日(8月2日)の最低水準1.040%をさらに下回り、03年8月
以来の低さとなった。


欧米の世界経済先行き不透明感の高まりで、債券市場では金利低下
期待が広がっており、大手銀行やアジア諸国などが債券の購入を繰り
返したことが相場を押し上げた。
米国が追加の金融緩和に踏み切るとの観測から、外国為替市場でドル
円高が進んでいることが直接の要因だ。


欧米諸国の経済危機は、日本に向かって投資先が移る。
いうまでもない。米国発の金融危機後、最も安定的な通貨や債権は
日本しかないからだ。
ついにドバイショック直後の1ドル85円台に突入した。
これからもますます円高に振れ、日本の債権が買われるだろう。


しかし株はといえば、残念ながらこれからどんどん下落していく。
理由は単純に2つある。
ひとつは為替差益で株が売られるからだ。
円安の時に購入した株の価値が円高になると自然に価値が膨らむ。
よって売却に走るのだ。 非常に合理的な話である。
もうひとつは日本の上場株は7割が外国人投資家によって支えられて
いるため、一気に引き上げられてしまうからだ。
国債のように日本人が独占していることとは正反対なのだ。
超一流、もしくは一流企業の株ほど海外勢に握られている。


今の日経平均株価1万円弱は、何とか8月いっぱいまで持つだろうが、
9月になれば、一気に9千円台前半まで売られるだろう。
株を保有している人は今から覚悟しておく必要がある。



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