スマートグリッド構想 世界をリードする日本技術の底力!!

太陽光発電風力発電など無限にある再生可能エネルギーの普及
を踏まえ、これを情報通信技術を利用し、電力の需給調整を自動制
御するスマートグリッドへの取り組みが世界各国で加速している。


スマートグリッド(次世代送電網)は、地球温暖化防止に向けた電力
の効率的利用に加え、これまでバラバラだったエネルギー、住宅、
家電、自動車を情報ネットワークでつなげることにより、様々な新規
サービスを生み出す、次世代の社会インフラとしても大きな可能性を
秘めている。
これらはユビキタスともいわれている。
現在日米をはじめとした世界各国のIT、エネルギー、家電・自動車
メーカーが、国際標準規格の主導権争いを激しく展開しているのだ。


とにかく自動車やTVといった家電製品などは、10年前後で買い換
え必要なものが多く、そのたびに専門業者の手配を行わなければな
らない。
設定変更を消費者自らが行うことは現実的にも法律的にも難しい。
消費者が機材の買い替え時に、簡単にに設定できるようなインター
フェースの開発ができれば、主導権争いにも有利に働くことは間違
いない。
こうした動きの中、日本政府は国内はもちろんのこと、海外に対して
も積極的な取り組みを始めている。
日本は国際標準規格の主導権を握ることができるのであろうか?


国際原子力機関(IAEA)、国際エネルギー機関(IEA)、
イーター国際核融合エネルギー機構(ITER)、さらに主要な
国際科学機関のトップは現在、いずれも日本人が就いている。
 


さらに我が日本にとって強みとなるのがトレーサビリティーシステム
(追跡可能性)の国際標準化である。
家電業界では、リコール時の製品所在把握による安心・安全の確保、
不法投棄防止・レアメタル回収のリサイクル向上などの社会的課題
解決のために、製品ライフサイクル全体のトレーサビリティーが求め
られているのだ。
今トレーサビリティーの国際標準規格の検討において、世界をリード
している日本は、その強みをスマートグリッドにも生かすことができる
絶好のポジションにつけている。


すでに09年末に国連は、日本車のトヨタやホンダといったエコカー
グローバルスタンダードとして認定している。

現在は電気自動車(EV車)に対する急速充電器についても、ドイツと
国際標準規格を争っている最中だ。
日本の国際競争力向上に向けて、今後はスマートグリッド、および
トレーサビリティーの関係者が、さらに緊密に協力・連携し、国を挙
げて取り組んでいくことが求められるだろう。



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