モノライン格下げ問題と危機 大手4社の負債は総額600兆円超!

大手アムバックが、米連邦破産法11条の適用を申請したと発表。
同社は期限を迎えた債務の利払いができず、今年春頃から年内に
は破産法申請の可能性があると発表していた。


今後も、こういった詐欺まがいの保証を扱っていた 「モノライン」 と
呼ばれる米金融保証会社の破綻が避けられない。
単一の保険業を扱うモノラインは、ニューヨーク州保険業法69条に
基づき設立された、金融保証を専門に扱う民間保険会社をいいます。


モノライン大手は現在4社。
今回破綻したアムバックの他に、MBIA、FSA、FGICがある。
これらのモノライン保険会社は民間でありながら、サブプライム
保証だけでなく、各州の地方債保証まで行っているわけです。
具体的には全米50州と30の大都市に対して、無理やりトリプルA
を付けていた。
そのウソ保証が今後、どんどん剥がれ落ちることになる。


いざとなったら倒産リスクを取れないというのに、大手格付け会社
が最上級のトリプルAなんかを付けるなんて、いかに米国という国
自体が粉飾国家だったかがわかるでしょう。


モノラインが保証していた地方債の焦げ付き分だけでも400兆円。
これに各州の劣等与信分を含めると、ナント600兆円にも上ると
いわれています。

これから1年以内に残り3社も潰れる運命になりそうです。
なぜなら信用度の高い住宅ローンの金利が、2011年秋には最も
高くなるからです。
失業率や賃金カットがどんどん増加していく中で、毎月返済額が
これから一気に2倍や3倍に増えることになる。
米国の国家破綻はもはや火を見るより明らかだ。


GSEと呼ばれているフレディマックファニーメイも同罪だ。
07年8月に起きたサブプライムショック前までは、最上級の格付
けが与えられた。
しかし今では大きく格下げされ、シングルAである。


過去にも何度か記載してきたが、破綻したエンロンやタイコといった
企業だけでなく、国家であるアイスランドに対しても、破綻する直前
まで最上級のトリプルAを付けていたのだ。
これが米国の格付け機関の正体である。
しかも、いまだにこういったインチキ格付け会社の処罰を行おうとし
ない。
傲慢で、かつ犯罪を犯しても、全く反省をしないのが米国である。



 ★シティアライアンス 代表兼 「ヒルザー・ドットコム」 運営者