G20金融サミット首脳会議 韓国ソウルで開催された本当の理由

11月11〜12日の2日間の日程で開催されたG20。
今回は韓国ソウルで開かれ、G8と欧州連合、そしてBRICs諸国
を含めた8ヶ国の新興国で、今後の経済や金融危機を回避するこ
とについて話し合いが行われた。


G20会議は今回で5回目。
過去の開催国をみると、第1回目は米国、2回目は英国、3回目も
再び米国、4回目はカナダであった。


今回開催地が韓国に決まったということについて、世間一般では、
“韓国人特有の積極的なアピールが功を奏した”
などと自画自賛しているが、本当のところはどうなのか??


今回G20の開催誘致の成功で、韓国政府や一般国民は、
G20サミットを活用し、韓米FTAの進展や安保など同盟関係を
一層強化できる 「一世に一度あるかないかのチャンス」 だと述べ、
韓国を世界的にアピールできる絶好の機会だと期待していた。
しかし上記の一部分だけを取り上げても、米韓FTAの締結は結局
実現しなかった。


ちょうど1年前の開催決定時、韓国政府や関係者は、
“米国が韓国とのFTAを締結し、韓国とEUの3経済圏を統合した
韓米EU経済貿易パートナー関係を形成すれば、他国のFTAは、
当分の間追いつくことができないものになるだけでなく、政治的な
自由と法治主義、グローバルスタンダードを背景とした発展モデル
としても、新たな意味を持つことになる。”
と声高に主張していた。
やはり韓国人というのは、期待値だけはどこの国にも負けないほど
大きな夢を抱く。


それにしてもなぜ今回、韓国がG20の開催国に成功したのか?
もちろん韓国人の活発で積極的なアピールなどではありません。
まず今回、第5回G20韓国開催決定日と、APEC横浜の開催日
が決定された日をみてみましょう。


☆ APEC横浜
・2009年3月25日開催決定。
・日程 11月13日〜14日
☆ G20韓国 
・2009年11月6日開催決定。
・日程 11月11日〜12日


この日韓の国際会議日程と開催決定時期で、何となく想像できる
のではないでしょうか?
まず開催決定日については半年以上前にAPEC横浜開催が決定
しています。
そして開催日程についてはG20の後、すぐにAPECが開かれると
いう日程がポイントです。


そうです。
G20は欧州や北米、そして中南米の大国首脳らが地球の反対側
から、はるばるやって来るので、時間的な移動距離から考えても、
一旦自国に引き返すことはできません。
よって次の横浜会議にすぐ移動できることから、距離的に最も
近い韓国が選ばれたというのが理由だったのです。

今回のAPEC会議は15年ぶりに日本で開催されました。
つまり横浜で開催されなければ、G20は韓国に来るわけがな
かったのです。


それにしても韓国は今後も、どこまで日本の存在に頼ってくるので
しょうか?
もちろんこのような真実は表に出たりしません。
ブログを書いている筆者も、少し情けない思いが込み上げてきます。


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