東北関東大震災 各国からの食糧・燃料支援は被災者に渡っているか

大震災から1週間が経った。
しかし多くの現地被災者は、震災直後から時間が止まっている。


今でも28万人の被災者が昼夜問わず、寒い場所で過ごしている。
犠牲者と行方不明者は合わせて1万6600人を超えてしまった。
ついに95年の阪神淡路大震災を超える規模となったのだ。


世界各国からの支援は日に日に増してきている。
17日まで116ヶ国が支援の輪を表明
これまで比較的少なかったアフリカ諸国や中南米諸国からの支援も増え
てきたのだ。
またUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)やIAEA(国際原子力機関)
など、世界28の国際機関からも支援の申し出が来ている。


そして待ちに待った支援物資もやってきた。
アフガニスタンからの400万円の支援金をはじめ、インド、カナダ、タイ、
中国などから毛布やテントが送られてきた。
非情にありがたい。
外務省をはじめとした日本政府は、こういった支援物資をありがたく受け
いれてほしい。
全ては被災者のためである。
こんなときに政治的な要素は無しにして欲しいものだ。


しかし残念ながら入ってくる救援隊や物資とは反対に、日本から一時的
にも脱出する外国人も多い。
欧州や香港では、日本国内で働き生活している人に対し、国外退去命令
を発しているところもある。
また東京都内では昨日までに、約5千人ものインド人が母国に帰っていっ
たという。
やはり原発の恐怖心が大きかったのだろう。
必ず日本は復興を果たすから、また落ち着いたらやって来て欲しい。


さてこういった各国からの大規模な支援に対し、まだまだ被災者に十分
行き届いていないところが多い。
救援物資はそろそろ日本に行き届いていてもおかしくないのだが、どこで
ドン詰まっているのだろうか?
自衛隊は何をやっているのか?
人手が足りないというのなら、少しずつ撤収している外国からの救援隊
を食糧の調達支援に回せばいいだろう。
やや不謹慎な言い方かもしれないが、いまでも生き延びている人を第一
に考えているのか?


せっかく難を逃れた人も、これまで数名の人が亡くなっている。
ほとんどは寒さといった環境悪化のせいだ。
こうした人々を優先的に切り替える必要があるだろう。
確かに亡くなられた方の統計は、国にとって必要かもしれない。
それなら10万人もの自衛隊の何割かを残し、あとは生活支援に向かわ
せるべきだと思うのだ。


被災者の方々は一様に、燃料が最も不足していると語っている。
昨日になって中国が、ガソリン1万トンと重油1万トンの計2万トンの燃料
を支援すると表明した。
こういった支援物資を迅速に現地に届けるべきだろう。
緊急的な支援は、石油価格を向上させるという思惑があるのだろうか?
もしそのようなことに繋がり、受け入れを渋っているというなら、G7で実
施した円安協調介入は間違っていたことになる。
こんなことは頭に無かったと思うが、今はスピードと決断が求められてい
るのだから、余計なことは考えずに被災者を第一として行動を実施して
もらいたいものだ。



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