米銀の破綻 今年61行に 米国(アメリカ)経済はすでに破産状態

米地銀の破綻が今月13行に達し、今年はこれで61行が閉鎖された。


中小銀行の破綻理由は、とくに法人向け商業用不動産が一向に回復し
ないからである。
他に富裕層向け住宅ローン 「プライム」、一部中間層向けの 「オルトA」
も扱っているが、サブプライムのようは低所得者向けは扱っていない。
こういった住宅ローン金利がもうすぐ暴騰すると思われる。


さて一連の債務上限問題については、与野党の思惑が不一致のままで
あることから、結果はご破算に終わるだろう。
これによって週明けも引き続き、円高が襲ってくる。
すでにスイス・フランは対ドルでは最高値を更新している。
ただ円は、日本時間になると一時的に下落してしまう現象が続いている
ので、やはり当局によるドル買いがコソコソ行われているのだろう。


米国債に対する見方もさまざまである。
先日、私はS&Pによる米国債の格付け 「D」 発言について紹介したの
だが、もうひとつのペテン格付け会社ムーディーズは、デフォルト宣言後
でもしばらくはそのまま 「トリプルA」 に据え置くと発言。
もう滅茶苦茶である。


とにかく現在の米国はすでに破産していることは紛れもない事実。
それをまだ宣言していないだけである。
事実上は「D」状態なのだから、そもそも国債の格下げ云々という問題で
はなのだ。
デフォルト宣言後は、世界中にある125余りの米軍基地を全て整理すべ
きであろう。
こういった米軍基地が今でも多く存在していることで、自然と敵を作って
いるのだ。
こういった無駄使いは即、廃止すべきである。


格付け会社も同じことだが、中央銀行も金融機関も癒着が激しい。
2009年5月には米大手金融機関19行を対象として、ストレステストを
行った。
その結果10行が資本不足というものだった。
このことについても何度か投稿したのだが、このテストは第3者機関を
通すことなく、身内だけで行われてきたのだ。
呆れかえるばかりである。


中央銀行(FRB)も日銀同様、実態は民間金融機関である。
ちなみに日銀はジャスダック上場企業であることは承知の通り。
とにかくストレステストを実施した金融機関の役員とのつながりが深い。
だから昔から甘えの構造といった癒着が激しい。
つまりテストする側も、される側も身内だけで行われてきたわけである。
欧州ストレステストにおいても、その甘さが指摘されてきたが、これは
米側による意図的な隠ぺい工作が働いたという噂である。
詳しいことまではわからない。


ではその当時、資本不足が指摘された10社はどうなのか?
この中にはその後破綻したGMの金融部門である 「GMAC」 や、米国
を代表するシティ・グループ、そしてバンカメなどが不名誉にも軒を連ね
た。
やはり政治的より歴史的な背景が絡んでいることから、不合格というか
たちで刎ねられてしまったといえる。
この裏の背景は申し訳ないが、具体的に紹介できない。
知っていることは知っているのだが...。


とにかくデフォルト宣言後は、国債の利払いだけは滞りなく実行していく
必要があるため、急激な資金回収が始まると思われる。
なぜなら国債金利がどんどん上昇していくからである。
これがどのような津波として襲ってくるのやら・・・とても想像できない。
特にドルと連動する通貨は、非常にヤバいといえるだろう。
参考までに、「フレディ・マック」 「ファニー・メイ」 といった政府支援機関
(GSE)が抱える数百兆円の負債も、立派な国の借金である。



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