自国の通貨高を誇りに思わない国 日本

一昨年夏からの金融危機で、外国の主要通貨に対し日本円が高くなっています。
金融危機を直接受けなかった日本が、安全通貨として海外から巻き戻しという
ことで、日本円が高くなっているわけです。

アングロサクソン民族が起こしてしまった、世界的住宅ローン詐欺事件。
ここ数年に渡って自国の住宅ローンを証券化して世界に売りさばいてしまった
ことから今日の悲劇を起こしてしまったのです。

おかげで我が国日本は、間接的にも一番最後に危機を受けてしまいました。

当の欧米諸国やBRICSといわれる新興国が大不況に陥り、それらの国に提供して
いた日本の輸出品が落ち込んだわけです。

しかし当然ですがが、円高で直接被害を受けるのはあくまで “輸出企業”。
反対に輸入企業(電力、ガス、石油、レアメタル)といったところは、恩恵を
受けるのは言うまでもありません。いわゆる商社です。

以前と比べれば、こういった資源が高くなっているわけですから、円安より
円高が有利に働くことは当然です。

日本は輸出企業ばかりではないのです!
ましてや日本は経済力からみても、輸出の割合は低い方なんです。

通貨が高くなるということは、一般的に一国の信用・強さが高まります。
それに日本という先進国は、輸出で稼いで豊かさを維持しようというだけの
発想はいい加減やめるべきでしょう。
そのような考え方は発展途上国にあるものです。

単純に、輸入品が安くなる. . . 海外旅行が行きやすくなる. . . etc
といっただけのような次元の低い話ばかりせず、もっと世界的な視野から考え
て欲しいものです。

新聞やTVといったメディアに振り回されているのが悲しい現実といえます。


 ★シティアライアンス 代表兼「ヒルザー・ドットコム」運営者