帰ってきたアジア通貨危機。

韓国中央銀行によると、2008年第4四半期に同国の純債務高が一気に
増加したようです。


世界的な金融危機で、韓国から海外への投資が減少したことに加え、
ドル逼迫を緩和するため当局が流動性供給策を実施したことが理由。
ドル高を食い止めるため、外貨準備を切り崩していった策です。


韓国は12年前のアジア通貨危機を克服した後、2000年には純債権国に
転じましたが、去年9月には再び純債務国に転落してしたいうもの。


12月末時点の対外債務は3805億ドル。
とうとう対外債権の3482億ドルを上回ってしまった。


とくに1年以内に返済期限を迎える短期対外債務は、1940億ドルも!
これは同国の外貨準備金の96%になり、ほとんど使い果たす必要があ
ることになります。


だからと言ってちょっとした余裕があると考えてはいけません。
今後ほぼ確実にいえることは、まだまだ韓国通貨ウォンが下落するか
らです。(現在も進行中です)


ウォンが下落すると、円やドルに対して返済しなければならない借金
額が自然と増加します。
そうなると一気に対外債務が膨らんで全額返済できなくなるからです。


ご存知の方も多いかと思いますが、韓国は輸出品を完成させるために
多くの素材・部品や技術ライセンス、はたまた中間財を海外から輸入
しなければなりません。
一体どこから輸入しているのでしょうか??


言うまでもなく日本です。


自動車を作るプレス機からエンジン・部品まで、大部分が日本製とい
うことのようです。

(これについていえば、ロシア・中国・米国も同様)

最近では携帯電話やデジタルTVにおいて、海外市場で日本を上回った
と豪語していますが、日本より安い価格で席巻しているわけです。


日本と同じ品質なら、安い国の製品を買うことは当然です。


このことから韓国は海外でどんどん製品を売っていっても、技術ライ
センスを日本に依存しているので、結果的に売った分だけ日本に払う
必要になっているわけです。 もっとわかりやすく言えば、


韓国が儲ければ儲けるほど、日本も儲かる。 といった具合です。


12年前、韓国がIMFから570億ドルを借り入れることを決めた時の為替
は、1$=1600ウォン。
そして今日現在の為替レートは1$=1500ウォン前後。


今年に入っても、ウォン安は止まらず、あのインドネシア通貨以上に
下落しているということです。


12年前の韓国は一定の家計もそこそこあり、今のように多額な借金に
依存していませんでしたが、今は逆です。
個人のカード地獄が肥大になり、当時のように貴金属を金融機関に差
し出すほどの余裕はありません。


一人あたりのカード保有枚数は、なんと世界第2位。


今回の金融危機通貨危機に陥り、IMFに融資をすでに求めている国は
パキスタンですが、今年はいよいよ韓国が2番手か3番手に名乗りを
挙げそうな気配です。


 ★シティアライアンス 代表兼 「ヒルザー・ドットコム」 運営者