円高 → 輸出企業悪化 → 株安 ではない。
昨今の円高で日本の輸出企業の業績が悪化しているのは事実。
これにより株価も低迷しているといわれています。
ここ1か月間はやや円安局面に入っていて、輸出企業を中心と
した株価も少し上昇し、全体的に他の企業もつられています。
私自身のこれまでのブログではっきりと掲載していますが、
日本経済は他の主要国と比較しても輸出依存度は低いんです。
そこで大疑問。なぜ円高が株価を下げる要因になるのか?
理由は簡単です。
海外の投資家が為替差益を狙っているからです。
例えば1ドル120円の時、1万円の株を買った場合、ドルに換算
すると、83ドルになります。
しかしその後円高で1ドル100円になると、83ドルで購入した株
が自然と100ドルに値上がりすることになるんです。
結果、17ドルの為替差益が出て利益確定。
大変合理的だと思いませんか?
一応現在も基軸通貨であるドルを必要とする投資家が、今回の
金融危機で緊急的に必要としたわけですから、日本株を売り払
い、現金化することは不思議でも何でもない。
輸出企業... 輸出企業...とばかり報道しているメディアを直接
鵜呑みするのはやめたいものです。
一歩も進歩しませんから。
★シティアライアンス 代表兼「ヒルザー・ドットコム」運営者