鉛筆を舐め続ける 中国の公式データ。

中国政府は今年も雇用を確保し、社会秩序の安定を保つため、
2009年は8%前後の経済成長率を維持する方針を打ち出し
ている。


8%前後の成長率は本当に可能なのか. .?
結論からいって、実質的に絶対無理に決まっている。


中国国家統計局は今日、今年1―3月期の国内総生産(GDP)
が、実質で前年同期に比べて6.1%増えたと発表。
四半期ベースでは92年以降で最低の水準だという. . 。


まぁ、いつもながら適当な数字を出したものだ。


ちなみに2008年第4・四半期は6.8%。
数字を5%台に落としたくないという発想で、辛うじて6%台
の前半にしたという見え据えた策略に過ぎない。


最低でもこの一年間の中国の成長率は、確実にマイナスに急降
下していることは、海外の有名なシンクタンクが確信している
のです


過去の投稿でも記載した通り、中国はGDPの40%前後を
輸出に頼っています。
それも安っぽく、粗悪な生活品がほとんどです。
日本や英国の17%程度と比較してもかなり大きい。


現に中国最大の輸出相手国であるヨーロッパは、金融危機で日
本や米国以上に経済の痛みが激しい。


それでは国内需要がどうかと言えば、株や不動産バブルの崩壊
で、富裕層もかなりの損失を被っている。
その痛みや損失規模はかつての日本以上なのです。
それでも中国中央政府は、そんな現実を国内外のメディアに伝
えようとしないのです。


“ 膨大な人口 ” “ 膨大な外貨や米国債保有 ” “ 急成長 ”
常任理事国
などを盾に、平気で公式データを粉飾してい
るわけです。


今でも世界的技術のない中国が、海外から積極的な投資を呼び
込むための幼稚な戦略に過ぎません。


昔から 【 鉛筆を舐める 】 という俗語表現があります。
数字をいじるとか、情報を操作するという意味です。


つまり数字上の行為をほどこすことで、もともと予算や企画書
などの書類作成に際して、数字的にも無理があったり、つじつ
まが合わなかったりした時、適当な加筆訂正をして都合のいい
結果や数字を出すということ。。


今年は欧米と同等か、またはそれ以上に厳しい経済に陥ってい
BRICs諸国ですが、とくに中国は世界的な信用データが
これまで以上に必要、且つ問われる年になるでしょう。


それともどんなにマイナス成長でも、結果、8%近い数字を公
表してしまうのか。



 ★シティアライアンス 代表兼「ヒルザー・ドットコム」運営者