台湾における “ジャパン・パッシング”。

世界的な金融危機をきっかけに、最近台湾で“日本離れ”とい
うのが加速しているという。


今月台北市で15・16に開催された、国際経済危機に関する
国際会議に参加した学者からは、これまで主軸だった「日米台」
の“三角関係”でなく、日本の代わりに中国を新たに加えた
「中米台」の三角関係ばかりが、台湾経済復活のカギとして盛ん
に論じられて模様。


台湾経済の中身は、言うまでもなく、輸出主導
経済全体に占める輸出の割合は、中国や韓国以上に多いものだ。


そもそもある国が相手国に対して、“重要”か“重要でない”
という指標は、自分たちの製品を買ってくれるかどうか・・に
かかっているといっていい。


台湾は昨今、韓国と並んで家電製品の品質が伸びており、これ
が経済の主要な柱となっている。
パソコン企業の「エイサー」は、今では東芝やデルなどを抑え
て、世界最大のノートPC企業に成長しました。


しかしこういった製品の素材や中身は、日本の技術に支えら
れているところが大きいのも事実。

台湾も韓国や中国の製品と何ら変わりありません。


確かに日本にとっては、こういった国々が独自のブランドを利
用して世界市場を広げていってくれれば、自然と工作機械やラ
イセンス料が入ってくるわけです。


こういった既成事実を無視して、ただ最終的に買ってもらって
いる量が多い国ほど重要だという、安易な発想をしているに過
ぎません。



 ★シティアライアンス 代表兼「ヒルザー・ドットコム」運営者