中国GDPの捏造は、数字だけではない。(1)

中国経済はこれまで膨大な人口を盾に、高度経済成長を続けて
いるという世界の共通認識を作り上げ、欧米や日本のブランド
企業や金融といった資本を投資させてきた。


高い成長率は同時に、将来の 「高い期待」 につながる。
中国は今や世界の工場から、世界の市場とまで称されるように
なったのは事実だ。


12年前のアジア通貨危機の時でも、中国はそれほど影響を受
けていなかった。
しかしそれは当時、中国の経済基盤が盤石だったからではない。
人民元が実質固定相場制だったため、世界の資本市場に対し、
閉鎖的だったことから、結果的に危機を受けなかったのだ。


しかし少し前から言われてきていることだが、近年中国のGD
P統計の信頼性に疑問を投げかけている声が世界中で大きくな
り、論争さえも起きている。
最近は日本でも経済評論家などが頻繁に取り上げてきている。


たとえば、中国では昨今エネルギー消費量が減少しているのに、
GDP成長率が高まってきている点や、成長率が高いわりには、
雇用の増加率が低かったりしていることを指摘されている。


現在の金融危機にもかかわらず、日本より比較にならないほど
輸出に頼っている中国が、四半期ベースでも6%以上の成長を
発表するなど、おかしな点が非常に多い。


先進国の政府や金融機関は、中国のデータは政策的に操作され
ているのではないかとう不信感が増してきている。
欧州の機関は、中国4大国営銀行についても、不良債権が少な
く見積もっても45%の割合まであると指摘している。
しかし中国当局はせいぜい10%程度だと反論した。
この差は何が原因なんだろう?


何と中国GDPデータの疑惑は、結果的に発表される数字だけ
ではないことがわかった。

続きは明日のブログで取り上げます。



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