韓国の ‘ ドル買い介入 ’ 本当の理由

韓国通貨当局は15日、通貨ウォンの上昇を抑えるため、ドル買い
介入を実施したという。
どのくらいの規模については定かではないが、先日の統計で、輸出の
伸びが鈍化したこともあり、そのための介入に踏み切ったのではない
かと思われている。


14日には1ドル90円前半だった為替は、昨日91円前半と、たっ
た一日で、1円もの円安ドル高に振れた。
韓国にとってデリケートな情報のため、どこのメディアもほんの数行
だけにとどまっている。


一方この間、ウォンは円に対しても次第に安くなってきている。
もはやいうまでもない。最近の円高を阻止したいがために、ドル買い
介入に踏み込まざるをえない理由だったのだ。


日本との間で通貨スワップを実行している韓国は、まぎれもなく円高
を一番恐れている。
通貨スワップは、「期限」 と 「限度額」 が必ず設定されるので、
期限が来ると、その時点での為替相場で返済されなければならない。

ウォンが安くなると、スワップ開始時で借りた額以上の返済が必要に
なるからだ。


また韓国は1年以内に返済を要する 「短期対外債務」 を抱えている。
額は膨大だ。


世界に対して債務超過の韓国は、経済的に伸吟しているのは事実。
日米中との間でスワップを締結しているが、欧州との間では締結して
いない。(というか、できなかった)
それより韓国が為替介入をしたところで、規模自体はしれている。


日本との期限は、いよいよ10月31日。
米国とは、2010年の2月。


日銀との間で再度延長の可能性も残っているが、日本からの借り入れ
はこれからもどんどん増えていくのは決定的。
もし日銀が延長を認めなければ、さらなるウォン安は不可避なため、
韓国は一層の経済苦に陥っていくのは確実だ。
可哀そうだが、残された道はもはや無いといっていい。



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