中国が7月、再び米国債を買い増した

6月に250億ドルもの米国債を売却した中国が7月、売却した額の
ほぼ同額の米国債を買い増していた。
そして日本も230億ドル、英国も6億ドル、さらに香港も150億
ドル以上もそれぞれ増やした。


日本の場合は政権交代が実現した為に、今後の買い増しには否定的な
見方が大半だ。


それにしても中国は最近、米国に対して政治的な揺さぶりをかけてい
るようだ。
前回のブログにも投稿したが、中国が保有する米国債は日本を超えた
とはいえ、最近は 「短期国債」 が多いのだ。
今月9月は対円だけではなく、主要国全般の通貨に対してもドル安が
進行したので、再び米国債が幅広く売られたのではないかと思う。


米国債保有の重要性は日本と中国とでは雲泥の差がある。


技術やブランド力を持たない中国は、数少ない経済発展の選択肢とし
て、どうしても米国債をはじめとした外貨を増やしていくことが必要
不可欠だった。
中国にとって米国債の下落はいうまでもなく、自身への返り血として
降りかかってくる。額によっては致命傷にも陥るだろう。


しかし我が国日本はだいぶ事情が違ってくる。
ハイテクを中心としたブランドを高め、大衆製品までも付加価値を上
げてきた日本は、とくに必要もないのに、ただ米国側から言われるま
まに米国債を買い続けてきた。

率直にいえば米国債の下落くらいで左右されないのだ。


これまでの自民党政権や官僚はメディアを利用し、不安や恐怖を与え
続けてきた。
メディアは米国債といったデリケートな部分は全くといっていいほど
報道しないので、9月は売却された可能性が高い。



 ★シティアライアンス 代表兼 「ヒルザー・ドットコム」 運営者