太陽電池生産 シャープが世界一位奪還か

日本が世界に誇る環境技術はなにもエコカーだけではない。
かつて日本が先駆けた 「太陽電池」 技術も代表的な存在だ。


しかし07年、太陽電池生産量の世界一位をドイツのQセルズに
譲ったシャープが、今年巻き返しに出ている。
08年には米国のファーストソーラーや、中国のサンテックにも
追い抜かれ、危機感が高まったためでもあるだろう。


グリーンエネルギーとして世界中で市場が拡大している太陽電池
の特許出願件数は日本が68%。
圧倒的な件数である。
ちなみに欧州が15%、米国が11%だ。


さらに太陽電池の9割を占めるシリコン系技術(結晶型・薄幕型)
では、日本の特許件数は70%にも達している。

今年の5月、このシリコン基板で三洋電機が変換効率で世界最高
レベルの太陽電池を開発したことは記憶に新しい。


太陽電池再生可能エネルギーで、且つ化石燃料に依存すること
がないことで、まさしく温暖化対策にはもってこいの技術だ。
さらに原子力・火力発電等と比較しても、冷却水・廃棄物・排気
などの発生がない点も安心でき魅力的。


ここまでメリットを出せば、丸でデメリットがないようにも感じ
るが、もちろん弱点もいくつかある。主に以下の3点だろう。


・発電電力量当たりのコストが従来のものに比べて割高になる。
・天候に左右される(曇り・雨天・積雪した場合は発電量が低下)
・夜間は発電できず、蓄電性もない。


日本は首都圏といった平野部以外では、冬になると積雪が多い。
また降水量も非常に多く、インドネシアに次いで世界で2番目の
多さ。


しかしこういった欠点も、日本の技術が早晩解決していくに違い
ないでしょう。
何より新政権が旧政権と比べて、積極的に推進することが明らか
だからです。



 ★シティアライアンス 代表兼 「ヒルザー・ドットコム」 運営者