原子力発電で世界を大きくリードする日本

2009年1月現在、世界31ヶ国で計432基の原子力発電が
稼働しており、今後さらに52基の建設が進んでいるようだ。
環境意識の高い欧米やBRICsといった新興国原子力発電の
建設が急ピッチで加速している。


火力発電が世界の発電電力の7割を占めている現在だが、大量の
二酸化炭素を排出することに加え、石油や石炭といった化石燃料
も必要とすることから、政治的に左右される資源争奪の問題には
頭を抱えてしまう。
我が国のような小資源国が典型的だ。


この原子力発電設備の建設費は、1基あたり約1兆円が必要とい
われている。
今後約20年間で150基以上が新設されるともいわれており、
非常に魅力的な市場と言われている。
原子力発電のメリットは以下の通り。


地球温暖化の原因とされる二酸化炭素を排出しない。
・さらに窒素酸化物や硫黄酸化物も排出しない。
・海外に大きく依存している化石燃料を必要としない。
・経済性に高く、消費する燃料の重量・体積が極めて小さい。
・技術力のあることが国際的にアピールでき、売り込める。
発電所ができると雇用が生まれ、地域に固定資産税や法人税
  が安定的に入ってくる。


さらにこの発電は日本企業3社が原発の先端技術を独占している。
それは、東芝三菱日立の3グループだ。
発電力(パワー)だけでなく、日本企業が持つ予定通りの工期で、
且つ予算内に収める管理ノウハウは、受注国から魅力的な武器と
なっている。


ところが注目すべき日本企業は、この3社だけではない。
原子炉で利用されるパーツを製作し、世界中で8割ものシェアを
獲得している企業が存在する。

北海道室蘭市にある 日本製鋼所室蘭製作所だ。
放射能漏れを防ぐ為の技術と、唯一世界最大の鋼塊を作りだすこ
とを可能にしている。
先日インドの要人がこの製作所を見学に訪れたのだ。


日本の環境技術があれば、中期目標として日本(民主党)が提唱す
る「2020年までに90年比25%減」 も不可能ではない。
たとえ道中でも民主党マニフェスト通りに進めば、世界のお手本
となるに違いないだろう。


これまで日本は、太陽光発電の生みの親であるにもかかわらず、
途中から伸び悩んでしまった理由は、脱石油を阻止する自民党
族議員や官僚たちが消極的だったからだ。
国や国民を不幸にする旧政権には、今後絶対に戻らせることがあ
ってはならない。



 ★シティアライアンス 代表兼 「ヒルザー・ドットコム」 運営者