東京モーターショー 外国車が来ない理由

今年の10月24日から11月9日まで、13日間開催される
東京モーターショーだが、どうやら世界的な景気低迷から、
1954年に始まったモーターショーの歴史の中で最少規模と
なるようだ。


国産車の出展はあまり変わらないが、外国車が2年前の26車
から、今回はたった2車になるという。
海外車は自社の車を日本へ送る必要があるので、金がかかる。
はるばる遠くから海を渡る必要があるため、やはりコスト面は
バカにならないのだろう。
場所代や出店費用のほうも負担しなければならない。
一方でアピールする従業員は日本にも支店や支社があるはずだ
から、こちらはそれほどのコストはかからないと思うのだ。


ところがどうも腑に落ちない点がある。
不況やコスト削減を理由にあげても、モーターショーには世界
中のメディアが沢山やって来るわけだから、アピール度は抜群
のはずだ。
日本が自動車生産国では世界一位ということや、燃費といった
品質も長年他を寄せ付けない技術がある。
エコカーについてもどの国より進んでいる。
こういった強みのある日本のモーターショーに、なぜ出展しよ
うとしないのか?


これは個人的な意見だが、外国車が参加を見合わせる理由のひ
とつに、やはり日本車と比べて環境に対応した車がつくれていな
いからだと思う。
ハイブリッドや電気自動車で、一歩も二歩も進んでいる日本車
に囲まれ、また比較されることを嫌がっているのではないか?


ちょうどこの日のニュースで、マツダ自動車が、ハイブリッド
技術に頼らない世界最高水準の低燃費自動車を発表した。
リッター当たりの走行距離が34キロだという。
これはホンダのインサイトを上回る燃費水準だ。


これからの日本車は、こういったエコカーを次から次へと世に
送り出していく。
特許出願件数で世界の7割を占める日本の自動車メーカーに、
外国車は余程のことがない限り追いつくことはできない。
日本車は今後の応用技術を使って、ますます進化していくだろ
う。
これはもう歴然とした技術の差以外なにものでもない。
単純に考えて、どうしょうもない現実なのだ。


  
 ★シティアライアンス 代表兼 「ヒルザー・ドットコム」 運営者