悲し過ぎる. . . 米国自動車メーカーの現実

米国自動車大手GMは、「ハマー」ブランドを中国機械メーカーの
四川騰中重工機械に売却することで合意した模様だ。
今回の合意では、中国旭光資源のがハマーを取得する投資会社の
20%を保有。そして四川騰中重工機械が残り80%を取得する
という。


やはり「ハマー(かなずち)」は、市場が拡大中とはいえ、技術に
乏しい中国企業しか買い手がつかなかったということだろう。
買収額は約1億5000万ドルといわれているが、これまでの
ハマーの実績からいえば、まさにバーゲンセールス並みだ。
と同時に、もうすでに死に体ブランドだったといえるだろう。


人口は中国にほぼ匹敵するが、国土では中国の3分の1程度のイ
ンドでは、あのような図体が大きく燃費効率の悪そうなブランド
は目に留まらなかったようだ。
早すぎるジャガーの買収でコリゴリした経験もあったのだろう。


今後は間違いなくハイブリッドや電気自動車の時代である。
少なくとも先進諸国では、燃費効率の悪いガソリン車は、ただで
さえ相手にされなくなる。
中国は知名度の高いブランドや企業の買収でしか生き残れない。
独自で世界的な技術を確立することは困難だ。
日本人やドイツ人のように、新しい技術を開発させるという努力
と忍耐はとても持ち合わせていない。


とにかく米国自動車のブランドなんて、日本や欧州のブランドと
比較して、誇れるものがない。
車文化と自国米国市場という巨大マーケットで食べてこれただけ
なのだ。
今では自動車を組み立てるプレス機は、米国だけでなく、ロシア、
韓国、中国も全部日本製で占めらている。


これらの国にとっては残念だが、将来の自動車技術とブランドは
日本が背負っていくことになるだろう。



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