中国経済の現状は輸出減で崩壊から破綻へ? GDPの嘘

中国政府が発表する経済成長率は、このブログでも何度か投稿して
きたが、本当にデタラメも甚だしい。


もっとも解りやすい例を言えば、日本より2倍も輸出に頼っている
国が、この経済危機の中、6%程度の経済成長を発表しているのだ。
今年の春先に日本が年率換算でマイナス12%の大幅な落ち込みを
記録したのに、中国はプラス6%台???
中国と同程度の輸出率の韓国ではマイナス20%。
同じく台湾でもマイナス19%を記録してしまったのだ。


欧米諸国や日本で、急激な消費落込みの事実があるにもかかわらず、
日本が誇るハイテク品より、安価な日常生活品のほうは影響なかっ
たというのか?
貿易黒字の8割を占めてきた米国の消費衰退にもかかわらずだ。
普通に考えるとおかしいと思うのが当然だろう。


中国の経済数字は、GDP成長の増減比較についても先進国で
一般に出される前期比ではなく、前年同期比を発表している。

欧米の研究機関や国際機関が、電力などのエネルギー需要の落ち
込みとGDPプラス成長の矛盾を指摘している通り、中国の数字は
矛盾に溢れ返っている。


つまり公式データはプロパガンダ政策によって粉飾されているのだ。
本当に中国が近い将来日本を超え、米国までも凌駕するという勢い
で自信に満ち溢れているならば、こういった情報を政府が統制する
必要性は全くなく、一定部分は民間にまかせるなど、言論の自由
を図っていけば良いのである。


11月5日に中国広東省のトップが商業イベントのため来日した。
このときには広東省の100企業が参加して投資をアピールした。
TVや新聞で取り上げられたので覚えている人も思う。
日本の企業関係者も1800人も出席したらしい。
このニュースを見て、中国の苦しい経済事情を感じざるを得ない。
そもそも年率6%から8%も成長しているというなら、わざわざ
日本にやって来て、積極的に投資して欲しい・・・ などと懇願する
必要はない筈だ。


確かに日本企業のアジア向け投資で08年度は、インドが中国を初
めて抜いて最大の投資先になった。
人口増に伴う内需拡大への期待からインドへの進出が加速している
のに対し、中国は大型投資が一巡してしまったためだという。
日本企業のインドの投資は前年比で3〜4倍に達した。
大きな理由としては人口が多いことに加え、今後も若い年代層がか
なり占めているだろうということと、契約をきちんと守る文化があ
るという点だろう。
英国の植民地時代に根付いたことで、そのあたりは隣国とくらべて
きちんとしている。


さて中国は来年あたりに日本の経済力を超えるのか?
私は絶妙なタイミングで急激な円高が襲ってくると確信しているの
で、まだ先だろうと感じている。
それ以前に中国の公式データは詐欺的な数字だと確信しているので、
私個人だけではなく、世界中の公的・民間機関が認めることはない。



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