米国(アメリカ)FOMC政策金利は、2010年も絶対に上がらない。

ロイターが09年12月の米雇用統計発表後に行った調査によると、
米連邦準備理事会(FRB)が、2010年中に利上げすると予想し
た大企業は16社中で10社となった模様。
残りの6社も2011年中の利上げを見込むとしたようだ。


しかし12月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比8万50
00人も減少し、結果的に失業率は前月比変わらずと、予想よりも
悪い結果となったのは事実。
一体何を根拠に、米国が2年以内に利上げできるのか. . . 。
直接問うてみたいという気持ちが大きい。
ロイターの記事は、利上げ予想の根拠を伝えていない。


とにかく失業率は毎月悪化している。
2ヶ月間ほど平行線が続いたとしても、中期的には必ず悪化してい
るのだ。
09年の景気も徐々に好転しているというが、大間違いだ。
米国経済特有の文化である、リストラを増やした結果で収益が向上
したに過ぎない。昔からそうである。


2点ほどハッキリ言おう。
米国の利上げは少なくとも向こう3年間はない。
不動産バブルが崩壊し、いまだに下落し続けているからだ。
もちろん失業率も悪化の一途だ。


もう1つ。
FRBの議長が景気の楽観視について、これまでいろいろと
発言してきたが、一度も当たったことがないのが最大の理由。 
これがミソである。
いうなれば、市場を無闇に混乱させたくないという意味での発言に
過ぎないのだ。


米国景気の悲観的な見方は、当人(議長)が一番よく知っている。
株価の上昇やドルが思うほど下落しないのは、当局による
粉飾行為によって支えられているのだ。

GDPの7割が消費によって占められているにも関わらず、
株価が上昇しているのは、誰もがおかしいと思うだろう。
 

私が12月14日に書いたブログの通りだ。


世界中のエコノミストが予想している通り、景気は今年中に息切れ
するというのが大半である。
政治家や公務員たちは、悪い予想については正直にならない。
民間人は信用や実績が一番であるから、嘘はつかないのである。



 ★シティアライアンス 代表兼 「ヒルザー・ドットコム」 運営者