米銀の破綻 2010年の1行目はワシントン州の地方銀行

連邦預金保険公社(FDIC)は、米ワシントン州に置く地方銀行
「ホライズン・バンク」 が経営破綻したと発表。
総資産は約11億ドル。
預金は全額、同州の他金融機関が引き継ぐという。


2009年に破綻した米国の金融機関は合計140社。
これは17年ぶりの高水準だった。
しかし今年は去年以上の破綻数が予想される。


景気が落ち着いた09年でさえ、140社が破綻したわけだから、
今年も中小地銀を中心に経営破綻が相次ぐ可能性が高い。
商業不動産ローンやプライムローンといった優良顧客への返済が
ますます焦げ付くだろう。


また去年11月2日に破綻したノンバンク大手のCITについても
これから計り知れない影響をもたらすことでしょう。
09年に破綻した米企業では、GMに次ぐ大型破綻だった。
米国では史上5番目という大きさ。


 1位 リーマン・ブラザーズ
 2位 ワシントン・ミューチュアル
 3位 ワールドコム
 4位 GM
 5位 CIT


破産申請というのは、基本的に債務整理が行われることです。
つまり株主が100%の損失をかぶり、債権者と破綻企業が債務
整理をしていき調整するというものです。
CIT破綻で、同社から融資を受けていた約100万社の中小企業
の資金繰りはこれから影響を受け始めるでしょう。

去年6月に倒産した米カジュアル衣料大手のエディー・バウアーは、
CITの融資先の一つだったのです。


同社には08年末、公的資金23億3千万ドル(約2200億円)が
注入されましたが、破綻によって毀損されてしまったわけです。
金融機関の経営が振るわず、今後も貸し渋り貸し剥がしに走れば、
せっかく立ち直りかけた米国経済に再度のブレーキがかかる。
しかし残念ながら、事実として受け止める年がやってきたのです。



 ★シティアライアンス 代表兼 「ヒルザー・ドットコム」 運営者