韓国経済の破綻危機再来 通貨スワップ期限を迎え当局がウォン介入?

韓国ウォンのレートが、円高局面になっている今年に入っても、
比較的堅調に推移している。
ここ数日間、円は対ドルで2円ほど高くなっているのだが、その
ドルにリンクしているウォンが、対円に対して安くなっていない。
100円 = 1200ウォン台で安定しているのだ。


去年までは、円相場が対ドルで50銭ほど高くなれば、すぐにでも、
100ウォンくらいは安くなっていた。
一体韓国の為替市場で何が起こっているのだろうか?


やはりすぐに思いつくのが、2月1日で終了する韓国と米国
の間で締結されている通貨スワップ協定の終了だろう。
さらに日本との同協定も同じく2月1日を期限としている。

しかし日本の場合は、まだ当事者の日銀が期限の終了を決めている
わけではない。


しかしながら残り2週間となった今、両国の中央銀行が何も決めて
いないとは考えにくい。
ある程度の方向性はつけているものと考えていい。
実際に日銀は、去年の3月31日、絶妙のタイミングで通貨
スワップの延長を決めている。

最後の最後まで韓国当局を揺さぶったというわけだ。
だから今回も最後の日までどうなることやらわからない。


仮に日米両国が通貨スワップ協定を終了させたら、韓国は日米の
中央銀行に、その時点での為替レートで借りた額の返済をしなけ
ればならない。
つまりウォンが当時より高くなっていればまだいいのだが、反対
に下落していると、韓国にとって即命取りになりかねないのだ。
前もって決まっていた額以上の返済額が、実際に発生するリスク
をはらんでいるからに他ならない。


現在の韓国の外貨準備高は、1年前と比べて順調に増やしている。
仮に日本との協定が終了しても、タッチの差でデフォルトを免れ
る可能性が高くなった。
韓国の外貨準備高の情報は日本政府にも伝わっているのは当然だか
ら、2月1日で延長しない可能性があることは、韓国側も想定して
いるだろう。
現在韓国当局はウォンを介入して、少なくとも2月1日の期限まで
は、対円・対ドルで極力安くしないようにしているものと思われる。


しかしこれで安心してはいけない。韓国の悪夢はまだ続だろう。
なぜなら短期対外債務が1800億ドル残っている。 
期限後にウォンが暴落することは目に見えているわけだから、自然
と返済額が膨らんでしまうからだ。
今年は欧米諸国と同じく、韓国にとって最大の正念場となるだろう。



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