民主党 小沢一郎幹事長の政治資金問題 マスコミ(メディア)の失態

今年に入ってから、小沢一郎幹事長をまるで被疑者扱いした検察
を応援するかのように、連日、マスコミ報道は小沢氏を完全に犯罪
者扱いに流してきた。


説明会見翌日の各新聞は 「共謀焦点」 「説明半ば・残る疑問」 など
と激しく掲載しまくった。
逮捕された石川議員が 「虚偽記載方針を小沢に報告し、了承を受けた
と供述」 という情報を毎日のように書き立て、“小沢はクロだ” を
決め付けている新聞もある。
そして 「小沢容疑者」 と報じてお詫びを掲載した新聞社があった。
なんと産経新聞である。


ところが今日になって、最近オンラインや国民からの非難が殺到
し始めているのか、小沢関連の報道はパタッと止んだ。
昨日まで大々的に報道しまくっていたのにだ。
その代わりに某県で起こった連続殺人事件の報道にすり替えられ
ているのだ。


今回の小沢バッシングについて、某評論家はマスコミの報道をこ
うバッサリ切り捨てている。
今回の捜査は、旧自民党政権と官僚を代表した検察が組織を
防衛するために、メディアの改革を進める民主党政権を狙っ
て行っている政治的な陰謀攻撃だ。
 

本来ならこの構図を暴いて批判すべきマスコミが、戦後良好関係
を築いてきた検察、自民党と共謀しているのだからとんでもない
話である。


マスコミが検察リークに乗って “小沢一郎のクロ情報” を流し続
けるのは、社会部記者には検察信仰みたいなものがあるからだ。
政治部記者は、マスコミ嫌いの小沢氏を疎ましく思っているし、
メディアの上層部は自分達の既得権益を脅かす小沢や鳩山政権の
存在が、邪魔で仕方がないと思っている。
国内の新聞各社は上から下まで反小沢の構図なのである。
自民党と違った改革を思い切ってやろうと思っても、こういった
マスコミ各社が邪魔をしているのである。


ところが今回の報道について、野党の有力者から異論が出始めた。
自民党河野太郎衆院議員が “最近の報道は明らかにおかしい” と
ブログで非難したことだ。
河野議員は、「日本の司法制度では、有罪が確定するまでは無罪で
ある。被疑者の段階で、あたかも被疑者が悪人であるというような
世論を作らんが為のリークを検察がするのは間違っている」 と、
検察批判をした上で、「検察のリークがほしいマスコミは、まるで
飼い主からエサをもらう犬のように、飼い主には吠えず、ただ気に
入られようとするようにシッポを振ることになる。検察のリークで
紙面や番組を作っている新聞やTVに検察批判なんかできない」
と。


これまでは古い記者クラブ制度の下で、政治家や官僚と仲よくし
ていれば、黙っていても情報が入ってきた。
それが民主党政権になって、金融庁をはじめに会見をオープンに
するところが増え、情報を独占できなくなったことが挙げられる。
民主党が中小の報道機関やフリーランスにも道を開けたのだ。


さらに民主党政権は、メディアの集中排除に向けて動いている。
私が最近、このブログで何度か記載した通りだ。
特定資本が新聞社や放送局など多数のメディアを持つことは言論
の多様性から考えて問題があるということで、先日原口総務大臣
クロスオーナーシップ禁止を表明している。
いうまでもなく戦後の大改革だ。
これがマスコミにとって今の民主党政権は、目障りでしかない。


民主党は、小沢一郎ひとりがコケれば総崩れになる。。。
だから連日のようにマスコミは小沢攻撃を仕掛けているわけです。
それでもメディアや出演者は、説明不足だ! となじる。
それに自民党も便乗している。
おかしな話だし、かつ情けないことだ。



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