欧州経済危機 オランダとスウェーデンの失業率が1ポイント悪化
ユーロ圏一部での今年1月の失業率が発表された。
オランダは4.2%、スウェーデンは9.2%だった。
非正規社員を多く扱い、社員とほぼ同等の待遇を行っているのが、
オランダである。
失業率は欧州で最も低い国であるが、昨今は失業率が徐々に悪化
している。
スウェーデンも、オランダ同様に徐々に悪化している。
少しずつではあるが、なにせ失業率自体は大きい。
今年中には大台に上るものと思われる。
スウェーデンは東欧諸国に莫大な融資をしてきたため、金融危機後
は、融資の焦げ付きが増大している。
英国と全く同じような状況にあると考えていい。
そして英国同様、ユーロ通貨にも加盟していないため、通貨安は一
気に下落することになるだろう。
だからといってオランダの状況が良いとはいえない。
現在ギリシャ問題が大きくなっているが、ギリシャが片付いたとし
ても、ポルトガルやスペイン、アイルランドの火種が大きくなるだ
ろう。
そうなればオランダも、ある意味で一蓮托生となっていく。
それほどユーロ圏の経済危機は深刻なのだ。
もちろんまだまだ底は見えないという深刻ぶりである。
★シティアライアンス 代表兼 「ヒルザー・ドットコム」 運営者