米銀の破綻 一気に7行も閉鎖 商業用不動産バブル崩壊は加速

連邦預金保険公社は、地方銀行7行が経営破綻したと発表。
一日の銀行倒産としては今年に入って最多で、年明けから計37行
が閉鎖された。
19日に破綻した銀行は以下の通り。


 ◇ アメリカン・ナショナルバンク (オハイオ州)
 ◇ センチュリー・セキュリティバンク (ジョージア州)
 ◇ アパラチアンコミュニティバンク (ジョージア州)
 ◇ バンク・オブ・ハイワジー (ジョージア州)
 ◇ アドバンタ・バンクコープ (ユタ州)
 ◇ ファースト・ラウンズバンク (アラバマ州)
 ◇ ステートバンク・オブ・オーロラ (ミネソタ州)

 
やはり私が予想した通りになった。
最近では09年10月の週に一気に9行が破綻したが、今回の7行
はそれに次ぐ規模である。
今月第3週目の週末も多くの銀行が一気呵成に潰れると思われる。


米国の通貨は90円前後をかろうじて維持しているが、これは米国
経済が安定に向かっているということではない。
ユーロ圏諸国の経済が、今のところ米国以上の悲惨な状態で
あるため、その逆としてドルや円が買われているのである。
 


米国の実体経済はますますヒドくなっているのだ。
それが顕著に表れるのが、今年の夏から秋にかけて起こるだろう。
失業率は、実体経済そのものを反映しているわけではない。
確かにイチ指標とはなりえるが、失業率が好転したからといって、
景気が回復したとは言えないのである。


中小金融機関が破綻するということは、商業不動産や富裕層向けの
住宅ローン金利が上昇し、焦げ付いてしまったということ。
繰り返し言うが、これからは一気に金利が2倍も3倍も上昇する。
その頂点となる時期が2011年秋だ。



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